和「ただいまー」
と靴を脱いでいると、いつもなら可愛い笑顔で奥さんが出迎えてくれるのに
今日はそれがない。
和「和くんが帰ってきたぞー」
キッチンを覗いても誰もいない。
寝室か?
襖を開けても、いない。
俺は一旦、鞄をソファに置いた。
まじでどこ行ったんだ?
頭をフル回転して考えていると叫び声が聞こえた。
『ぃやッ!!?』
声の聞こえた風呂場に駆け寄った。
『あ、和くん』
「なにしてんの」
『お風呂掃除』
「もー、びしょ濡れじゃん」
腕を引っ張り、風呂場から出してタオルで頭を拭いてやった。
『寒くなってきた…』
「風邪引くから、着替えといで」
『はーい』
ある程度体を拭いて寝室に着替えに行くのを見送り、風呂場の後片付けをする。
好きなやつの下着が透けてたの見て意識するって…
俺は餓鬼かっつーの…
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