短編☆

□いつか一緒に
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こんこん


「兄さん。来たよ。」
「おぉ、京介。部活お疲れ。」
「うん。」


俺の兄さんは足のけがで入院してる。
けがをしたのは・・・・俺のせいだ。

償い、というわけではないが俺はいつも兄さんのお見舞いにきている。


「今日は土曜日だから朝練だよな?」
「そうだよ。兄さん。今日の部活は・・」



いつもこんな感じで部活のことを話す。


松風がボールを見てなくて顔面にボールが当たって泣きかけてたことを話していると


こんここんこここん、こんこん


と変なノックの音が聞こえた。



「あ、じゃあ俺かえr「どうぞ。ついでだから京介に紹介するよ。」


帰ろうとしたが兄さんにとめられ、いすに座り直す。


紹介ってだれを?

なんて考えてると

『やっほ〜優一さん☆
楽しそうなサッカーの話が聞こえたから来ちゃった!えぇっと。そちらの優一さんにそっくりな方は?』



と明るい声が聞こえた。



声のほうを見ると
オレンジ色の髪の毛の女の子がいた。


どきっ!


ん?なんか心臓が・・・。



なんかへんなものでも食ったか?



「あぁ。仁美ちゃん。ほらいつも話している弟の京介だよ。」



『あぁぁ!あなたが!!
私は優一さんのお隣の病室の雨宮仁美だよ!よろしくね!!』



「あぁ。よろしく。」


そっけなく返事をすると


『京介くんは雷門のサッカー部なんだよね?いいなぁ〜サッカー出来て。私は病気だからサッカー出来ないんだぁ。』


以外なことを口にした。


「・・元気そうなのに病気なのか?」


俺が聞くと

『うん。生まれつき心臓が弱くてね。でも私はサッカー大好きだから病気になんか負けないよ!!今はサッカー出来なくてつらいけど・・・絶対サッカーするんだ!』


っと、いきいきしながら話す彼女はとっても輝いて見えた。



「京介、仁美ちゃんはずっと雷門を応援してて京介の活躍も全部知ってるんだって!」

「へぇ・・。そうなのか?」


『うん!京介くんのね、ロストエンジェル!あれかっこいいよね!私、京介くんのプレー好きだなぁ〜。』




好き。




なにげなく言った彼女の言葉がなぜかとってもうれしかった。



この感情はなんだろう。



(あ、京介くん。今日も来てくれたんだ!)
(べ、別に。兄さんのついでだし。)
(ありがとう!!)
(っ!////)

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