短編☆

□知りたいんだ。
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俺は白竜。
ゴッドエデンという島でサッカーの特訓を命じられた為
この島に住んでいる。

俺は究極の存在であり
周りのやつのことなんてどうでもよかった。



…はずだった。


「…おい。」

「白竜?なに?仁美はいないよ?」

「いや…、今日はカイにようがあってきたんだ。」


「え?」


最近この島にきた仁美ってやつの存在が異常に気になる。

最近は仁美の事を見つけるのが日課になっていた。


どこから来た、どうしてここへ来た、なんで女のくせにそんなにサッカーが上手いんだ、

っとたくさん質問しても仁美は
『ん〜。秘密だよ。』

と、ニコリと笑うのが掟だ。



…べ、別にその笑顔が
可愛いすぎてなんも言い返せないわけじゃないぞ。


このままじゃ仁美のことがわからないので俺は
仁美のチームメイトのカイのところまで来てるってわけだ。(冒頭に戻る。)


「カイ、仁美の事について知ってるか?」

「なんだ…結局仁美の事なんだね…。」

カイは呆れ顔だ。

そして

「んー。
でも俺から聞くより本人から聞いたほうがいいんじゃない?」

と付け加えた。


俺だってそんな事はわかってる。
だけど…

「はぁ。わかったよ。おーい、仁美〜!いるんでしょ?」

なに?仁美?

カイが言うと仁美は木の上からすぐやって来て

『ん、また白竜…?こんなボクに興味を持つなんて…。ふふっ。面白いね、君は。…んで?カイはなんでボクを呼んだの?』

俺もそれは気になる。
って仁美…
いたんだったら出て来いよ。

「白竜があまりにもしつこいからさぁ…。このさい追いかけっことかやって白竜が仁美を捕まえられたら仁美の事教えてあげたら?で、捕まえきれなかったら白竜は…「あきらめれ、とでも?」…うん。どう?」


「カイ、それは俺が勝つぞ?なんたって俺は究ky…『でも、さっきボクの存在わかんなかったよね?』……。」


カイがニヤリと笑う。

「そう、仁美は気配を消せるんだ。だから白竜…君は勝てないよ。」

ほぅ。
そこまで言うか。
上等だ。
やってやるぜ!

「じゃ、制限時間は1時間。
使っていいのはサッカーボールだけ。おっけぃ?」

あぁ、と返事をすると仁美が


『白竜、サッカーボールの使用は認められてるけど…
森をめちゃくちゃにしたらボクは…』


と、聞いた事もないくらい低い声で言ってきた。
正直、びっくりだ。


「…わかってる。この森はお前の大切なものだということくらいは理解してるさ。」

と言うと仁美はありがと、っとつぶやき
可愛い笑顔をみせてくれた。



どきん!



あぁ。
今ので確信した。
俺は…



俺は仁美に恋してる。
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