短編☆
□不安よ、消えて
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安心なようで不安。の続きです。
「豪炎寺くんの事が…好きですっ!付き合って下さいっ!」
時が止まった…
わかってた。
修也がモテるってことは。
でもっ…
修也に告白してる女の子はいかにも女の子って感じ。
しかもピアノやバレエをやっていてすごく可愛いし、細い。
私なんかよりあの子を選ぶよね…
「ごめん。俺には仁美がい「っ!なんで?あの子はただの許婚でしょ?豪炎寺くんの本当の気持ちは…?本当にあの子が好きなの?」
っっっ!
胸が苦しい。
そうだ、私達はただの許婚。
お互いの気持ちなんて関係なく決められた恋。
それでも…
それでも私は修也が好きなの…!
私の足元に涙が落ちる。
「俺は…」
私は走りだした。
修也の答えなんて決まってる。
ただ聞きたくないだけ。
だだ…それだけ。
必死に走っていると石につまづいて転んでしまった。
しかしそこは校内で1番の不気味な場所で
人が滅多にくる場所ではないため誰にも見られてはない。
「いったぁ…。」
結構派手に怪我をした。
そして…
私は声をあげて泣いた。