短編☆

□君の気持ちを教えてよ
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「風丸〜、豪炎寺〜、鬼道〜、秋〜、仁美〜!弁当食べようぜ!」

「「「「『うん、もちろん♪』」」」」

いつものように円堂の号令で弁当を食べる為の準備を始める俺たち。

『あっ…!』

すると、マネージャーの仁美が小さく声を漏らした。仁美は密かに俺が想いを寄せている相手でもあり、サッカー部みんなのアイドル。
俺以外のみんなも好きなのだ。


「どうしたんだ?仁美。」

『あ、豪炎寺くん。その…お弁当を忘れちゃってさ…』

「ふぅーん。じゃあ、俺の弁当分けてやるよ。」

『あ、ありがとう。』

「お前、弁当忘れたのか?」
「ん?俺のもあげるよ」
「俺も、俺も。」
「私のもあげる〜!」

すると俺につられてみんなも仁美に弁当をわけだす。

『みんなありがとう!』

そう言って笑顔でみんなにお礼を言う仁美。
…可愛いな。

仁美の笑顔につい頬が緩む。
しかしわそれはみんな一緒のようで秋以外のみんな顔がニヤけていた。

「みんな、わかりやすいなぁ〜」

『ふぇ?秋、どういう事?』

「えっ?仁美ちゃん…気づいてないの?
みんな、頑張ってね…」

木野がみんなに憐れみの視線を向ける。

「「「「だよな…」」」」

あの天然の円堂でさえもため息をついている。

まぁ、円堂より天然なコに想いを寄せてるから仕方ない。





そして次の日。

『みんな、昨日はありがとっ!お礼にクッキー作ってきたから食べて!』

そう言って手作りクッキーを差し出す仁美

「おぉ〜!ありがとな!これで今日の練習バッチリだ〜!」

『ふふっ。円堂君、まだ食べてないでしょ?』

「でも仁美、このクッキー、本当に美味いぞ!」

『ありがと、風丸君。ほら、豪炎寺君も、鬼道君も食べて!』

「ありがとう、仁美。」

「うむ、頂こう。…本当に美味い!お前は将来いいお嫁さんになるな。」

「「「なっ!!!」」」

鬼道、いまなにげに口説いていんじゃねぇか?

『あはは〜大袈裟だよ。ほら食べて食べて!』

…良かった。仁美は軽く受け流したみたいだ。
まったく…鬼道の奴…!



「「「「『ごちそうさま!』」」」」

「じゃ!また部活でな!」

「「「『おう!/うん!』」」」

そして教室に戻ろうすると

『豪炎寺くんっ!』

仁美に呼び止められた。

『あの…これ!お弁当のお礼!豪炎寺くんだけに作ったからみんなには内緒だからね////?じゃあ!//』


そして俺に少し大きめの箱を押し付ける仁美。

可愛くラッピングされていてまるでバレンタインみたいだ。

これってもしかして…?



自惚れていいのか?



(なかになにか手紙が入ってるな…
…っ!!///)


(豪炎寺くん、読んでくれたかな…?)


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