短編☆

□弟や妹は宝物!
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キャラ崩壊やばいです!(特に剣城が!)
そんなの嫌よ!って方はすぐにクリアボタンを連打してください!







俺はイライラしていた。


あの…木戸川の滝総介というやつに。


こんなにイライラしたのは雷門の入学式で松風と対決したとき以来であろう。


それほど腹がたったのだ。


あいつの…






あいつの弟への扱いに。



「鬼道監督!俺…もう耐えられません!なんですか、あいつの弟への接し方は!」

鬼道監督は眉間にしわを寄せながら考えている。

「剣城…俺だって同感だ。兄というのは弟だろうが妹だろうが自分の弟や妹を大切にしなければならない。しかし…むやみに他のチームの選手を触発してはいけないことくらいお前もわかっているだろう?」

「し、しかし。あいつは移動用の列車に乗るときも弟に暴力行為に近いことをしてたんですよ!?」

「つ、剣城…。落ち着いてよ。どうしてそんなに剣城が怒っているの?」

「そうだよ!まず落ち着こう?」

「ちゅーか、相手チームの兄弟のことなんて関係なくね?」

こいつら…なんもわかってない!

「これが落ち着いてられるか!非常事態だぞ?!」


「「「「あ…うん…。そうなの…?」」」」


「とにかく剣城。後半の様子を見てから決めよう。」

「は、はい。」

…あいつは兄として弟への扱いがなっていない!


そして後半。

滝総介の弟、滝快彦がフィールドに上がった。

そして滝快彦がシュートを打とうとしたとき…


なんと兄の滝総介が弟のプレーを邪魔したのだ!


「き、鬼道監督!」

「…剣城、もう我慢することはない!いけぇぇ!」

「はいっ!ありがとうございます!


おい、そこの滝総介!
お前ふざけてんのか!?お前は滝快彦の兄なんじゃないのか!?」

「はぁ…?なんだお前。
確かに、俺はこいつの兄だけど?それがお前になにか関係あんのかよ!?」

「当たり前だ!お前は兄という立場が分かってんのか!?兄というのは弟に親しく尊敬されるものだろう!?(そう、優一兄さんのように!)それなのにお前のプレーはなんだ!」

言いたい事を滝総介に言うと鬼道監督もフィールドに上がってきた。

「そうだ!いまのは弟のプレーをサポートしてあげるべきだろう!?どうして邪魔をしたんだ!きさま、それでも兄か!?弟をもつ兄か?」

「は、はぁ…」

「兄というのはいつでも弟や妹に優しくなければならないんだ!」

「そんなの雷門の奴らには関係な…」

【関係ある!これは木戸川だけの問題じゃない!全国の弟や妹をもつ方々に謝れ!】

「「「この声は…聖帝?」」」

【兄というものは常に妹や弟の事を考え、どうあるべきか考えなければならないんだぞ!そんな事もわからないのか!?】


「そうだ、そうだ!」

【いくらフィフスのサッカーに従ってるからって…なんでも許されると思うな!内申下げるぞ!】

「だいたいな、弟と一緒にサッカー出来る喜びがお前にらわからないのか?俺なんて…俺なんて一緒にサッカーしたくても出来ないんだぞ…!兄さぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁん!」


「「「「「ねぇ、そろそろ…試合再開しようよ…」」」」」

そんな雷門イレブンと木戸川イレブンの声がピッタリ重なったとか。


弟と妹は大切に。


(そしてこの後、滝総介にたいするお説教は試合後1時間続きましたとさ。)
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