Present for.....
□始まりは偶然
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原作を一部変えてます。
---神童視点---
今日は雷門中学校の入学式。
新しい部員が来るのをとっても楽しみにしてたのに…
「紹介しよう。これが新たな雷門イレブンだ。」
「俺達の変わりだと…?俺達が真の雷門イレブンだ!」
今日入学してきた剣城というやつにサッカー部はめちゃめちゃにされていた。
「どうやら自分の置かれている状況がわかってないようだな…!」
今日1番の強さで伝統あるサッカー部の部室に向かってボールを蹴る剣城。
『??!』
俺は部室が壊れるのを確信した…
『危ないっ!はぁぁぁぁ!』
なぜか剣城が蹴ったはずのボールは戻ってきた。
しかも蹴り返したのは黒い髪を白いバレッタで止めていて睫毛がながくてとても魅力的な女の子だった。
「まさか…!俺のボールが女ごときに止められるだと…?!」
剣城は驚きを隠せないようだ。
俺だってビックリしてる。
『イタタタタ…!』
剣城ボールを受け止め、蹴り返してきたやつは足を引きづりながらこっちのほうへ歩いてきた。
「あ、足は大丈夫なのか?」
俺が聞くとその子はニッコリと笑った。
っっっ!
なんか心臓がうるさくなった気がする。
『あ…!雷門イレブンのみなさん。お久しぶりです。足は大丈夫ですよ。痛いですけど…。っというか、この騒ぎはなんなんです?』
は?
しばらくお互いの顔を見合わせる俺達。
そりゃそうだ。
初対面の人に久しぶりです、といわれたのだから。
もし会ってたとしたらこんな可愛い女の子を忘れるはずがない。
「あの…。俺達、どこかで会ったかな?」
『あ!そうですね。この姿でははじめましてでした。
私、木戸川から来ました。穂です。』
「「「え?」」」
穂?!
「あ、あの穂なのか!お前…仮面してたよな?仮面は?」
『あ、霧野さん。これの事ですよね?』
そういって鞄からあの蝶が描かれた仮面を顔にあてる穂。
『これは虫除けです。』
「「「虫除け?!」」」
『あ、はい。なんかつけてれば余計な虫がよってこないから…って』
「「「あは…は、は。」」」
苦笑いする一同。
「お楽しみの所申し訳ないけどよー。…お前何もんだ?」
剣城が思いっきり穂を睨む。
『私は…穂です。元、木戸川の生徒であなたより年上です。っていうかあなたこそなんなんですか?サッカー部を破壊して一体なにが目的で…「ちょっ、いた!穂さん!あなた転校生でしょ!こっちで手続きを済ませてください!」
『げっ!先生…。神童さん…。大丈夫ですか?私…お力になれないみたいです。頑張って下さい!絶対入部しますからね!それでは!』
そういって笑顔で走って行く穂。
その笑顔に俺の心臓はさらにうるさくなった。
周りを見ると雷門イレブンのみんなも黒の騎士団の連中も顔が真っ赤になっていた。
あの…剣城も。
彼女の為にも…!
穂はその後、雷門イレブンの一員となって革命を起こす。
そして剣城と神童、その他の部員で穂を取り合う事になる事を穂は知らない。