Present for.....
□練習後の出来事
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「穂〜、大大大大大大大大好きぃ〜!」
『…監督。キモイです。』
「穂先輩にキモイって言われたぁ〜」
『えぇー?快彦に言ってないからっ!泣かないでよ〜』
「穂は俺の嫁〜」
『ちょっ…貴志部、キャラ変わってる!』
あぁ…どうしてこんな事になったの?
今日は普通の日になるはずだったのに…
「穂〜!練習終わったからどこか行こーよ!」
って跳沢から誘われたから
『うん、OK!』
軽い気持ちでお誘いを受けたのに…
「あぁー、跳沢先輩だけ穂先輩を独り占めする気だっ!」
「なんだと!?ふざけんな跳沢!俺らも連れていけ!」
「嫌だっ!俺は穂と2人で…「ゴッドノウズ10発。」嘘です。みんなで行きましょう。」
という監督の一言で跳沢の意見が変わりみんなでいく事になった。
「穂先輩〜。どこ行きます?」
…なんだこの可愛い生き物は。
そんなキラキラおめめで見つめないで!
『うーん。どこにしようか?…跳沢はどこに行こうとしてたの?』
「(2人だから穂が好きな海とか景色が綺麗な所に行こうと思ってたのに…!)」
『おーい、跳沢?』
「…なんでもねぇよ。」
『…なんで怒ってんの?』
「別に…」
「まぁまぁ、いいじゃん♪カラオケ行こうよ!カラオケっ!」
「「「「んまぁ…行くとこないしソコでいっか!」」」」
そうして3時間ぐらいカラオケで盛り上がったあと監督の家に行き、私が家に電話している時に監督がお酒をみんなに飲ませた為、みんなのテンションがおかしくなっているのだ。(冒頭に戻る。)
『監督…なんでこんな事したんですかっ!みんな、未成年ですよ!』
「いいじゃぁん!ねっ、みんな!」
おぉいぇー!と答えるみんな。
うん…もうダメだ…
「おいおい…硬い事言うなよ。ホラ、穂も飲め!」
そう言ってコップを持ちながらこっちにくる総介。
『ちょっ、総介!止めてよ!』
お酒を持った総介がこっちに来る。
男と女だから勝てるはずがないし…!
そうしているうちに総介との距離が縮まる。
『総介…落ち着こうよ…ね!』
「嫌だ…」
やばい、マジだってこの人。
『か、監督っ!』
「ふふっ。個人的に酔った穂が見たいから止めないよ。」
「「「「「「激しく同意〜」」」」」
『みんな最悪だっ!明日の練習覚えとけぇ!』
やばいって、本気で。
酔った自分がどうなるかわかんないけどなにするかわからないと思う!
「兄さんっ、ぼくも協力すりゅ〜」
その時、快彦が私を背後から抱きしめ身動きがとれなくなった。
『よ、快彦!お願い、離して!』
どうしてこんなときに限って兄弟プレー?!
「やぁーらー。穂先輩大好きぃ〜。兄さんはやくぅ〜」
あぁ、もうダメだっ!
すべてを諦めたとき…
「俺の穂に手ぇ出してんじゃねぇよ!」
がっしゃーん!
『跳沢…?』
総介の持っていたコップを割ったのは跳沢で私の後ろにいる快彦をベリっと剥がす。
そう言うと跳沢は急に抱きついてきた。
『と、跳沢!?どうしたの…!』
「本当は2人で遊びに行く予定だったんだぞ…。なのに…馬鹿野郎…。もう、俺は我慢しねぇ…!好きだっ…穂」
そういって顔を近づける跳沢。
そして唇を重ねてきた。
『〜〜〜〜っ//////』
跳沢の口からお酒のにおいが…!
も…う、だめ…
私はそのまま気を失ったのかな?
わからないけどそのあとの事は覚えてない。
記憶はないけど幸せな感覚。
(もちろん、その日の事は監督以外誰も覚えていなかった。)