Present for.....

□君の隣は俺のもの
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「拓人の家、久しぶりだね」

「ああ…そうだな」



今日は久々に拓人の家へ遊びに来た。小学生の時はよく来てたんだけどなあ…。
因みに、今日は拓人に招かれて来た。なにか大事な話があるらしいけど…なんだろ?



「拓人、話って?」

「あ…えっと」

「?」



言いづらい事なのか、拓人は口籠もった。これは早急に聞き出すべきじゃないな。まずは雑談から交えた方が良さそう。



「そういえば、最近は拓人楽しそうだよね。やっぱり天馬のおかげかなー」

「…」

「そうだ!! 信助が凄いんだよ、飲み込み早いっていうの?私より守りが上手くなったらどうしようかな…なんて」

「…」

「……」



あれ、無言?
おかしいな…拓人なら何かしら返事してくれると思ったのに。まさか上の空?



「拓人?」

「…穂は」

「ん?」

「…狩屋の事をどう思っているんだ…?」

「……狩屋?」



おかしい。私がした今の話に狩屋は出てこなかった。
やっぱり上の空だったのかな?拓人にしては珍しい気がする。



「正直に答えてくれ…」



いや、え?ちょ…なんで涙目なのかな!?私なにかした!?



「た…拓人?」

「…狩屋を好きなのか?」



私が狩屋を?
……まあ、確かに散々絡まれたけど…なんだかんだ言って狩屋も良い子だと思うし。嫌いにはなってないかな。



「…あ、分かった。私が狩屋と揉めてチームの雰囲気悪くしないか心配なんでしょ?そんな涙目にならなくても大丈夫だって!狩屋とは上手くやるよ」

「違う…そうじゃないんだ」

「?」

「…」

「…拓人?どうしたの、なんか変だよ」

「……好きなんだ」

「え?」

「俺は…っ、穂が…」



当然肩を掴まれた。目の前にいる拓人はとても真剣な顔付きで、心臓が跳ねる。自分でも顔に熱が集まるのが分かった。



「穂が、好きだ」

「そ…れって」



心音がうるさい。拓人にも聞こえるんじゃないかと、錯覚する程に。



「…拓人」

「すまない突然。それでも…伝えておきたかった」



拓人は申し訳なさそうに私から手を離した。でも離れたくなくて、私は反射的に拓人を抱きしめる。彼は驚いたような声をあげた。



「私も拓人…好きだよ」

「……俺が言う好きは、友人としてでは「分かってる!!」



拓人は困惑していた。そんな彼の目を見て、私の気持ちも伝わるようにハッキリとした口調で言う。



「…私も、拓人が好き。大好き!!」

「ほ…本当か?」

「冗談では言わないよ!!」

「……」



今にも泣き出しそうな拓人。可愛らしい彼にもう一度抱き着くと、今度は抱きしめ返してくれた。
もう凄く幸せだよ!!!




君の隣は俺のもの
(良かった…穂を狩屋にとられなくて)
(狩屋?)
(ある意味、感謝するべきだな。おかげで告白出来た)
(え?)
(狩屋には気をつけろよ?)
(あ、う…うん…?)
((穂が狩屋を好きならば、両想いという事になるからな…焦った))




-End-




春音さまから頂きました…
とっても素敵な作品でとっても気に入ってます!!

本当にありがとうございました!


ま〜

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