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□眠り姫にキスを
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久々に俺の家に泊まりにきた大川。
今は俺の部屋で映画を観ている最中だ。


「眠いなら布団で寝ろよ」

『ん、まだ…起きて、る……』


言葉とは逆に今にも寝そうな大川
しかし彼女の性格上、俺が何を言っても聞く耳を持たないだろう。


「はぁ、」


睡魔と闘う大川を横目に、俺は小さく溜め息をついた。


***



クッションを抱きかかえて気持ち良さそうに眠っている大川
案の定、映画が終わる前に寝てしまったのだ。


「大川、風邪ひくぞ?」

『んー…』

「ったく、しょーがねぇな…」


反応の鈍い大川の腕からクッションを抜いて、その小さな身体を横抱きにしてベッドへ運ぶ。
起こさないように細心の注意を払いながらそっとベッドの上に寝かせて布団をかけようとしたときだった。
服の裾に少しの違和感。


「なっ、!?」


裾を掴んでこちらを見つめる大川。
寝ぼけてるのか?


『京介と…寝る、の……』

「〜っ、俺は知らねぇからな…!」


悪いのは、無防備な名前だ。


「…おやすみ、お姫様」


そう小さく囁いて、大川の額に軽いキスを落とす。
朝、お前が目を覚ましたときの反応が楽しみだな。


眠り姫にキスを

(眠れる姫に秘密の愛を捧げよう)


***


蛍さまからいただきましたっ!
この剣城君はかっこよすぎですね…////
素敵な作品をありがとうございました!

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