Present for.....

□結局、俺は振り回される
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俺の彼女、結構ガキくさい

私の彼氏、結構怒りっぽい

−でもそんなところも大好きなんだ





皆で暮らしている一軒家。
いつの頃か暮らし始めた、お日さま園の隣の家だ。

お日さま園育ちの4人で仲良く暮らしている、のだが。


『風介の馬鹿!』

今日は珍しく穂の怒声が響いた。

あまり怒ることのない彼女にしては珍しいこと。

隣まで響くことはないが、家中には軽く聞こえる。


「不可抗力だ」

『大事にしてたのに!』

「仕方ないだろう」


今にも泣きそうな穂をチラリと見る風介。
宥める気などない。

ソファに座っている2人は見つめ合い(睨み合い)ながら論戦していた。
しばらくそれが続いた後、その部屋のドアが開く。

2人は一斉にドアの方を向いた。
誰が来たのか見てみると、入ってきたのは穂の彼氏である南雲晴矢だった。

見るからに不機嫌そうな顔をして。


「何してんだよ」

『晴矢!聞いてよ風介が…、』

「あぁ?」

ソファに身を乗り出して晴矢に事情を説明しようとすると、横から余計な台詞が飛んでくる。


「私が一緒にいるだけで…。男の嫉妬は醜いぞ」

「うっせぇ!何してたって聞いてんだ!」

とうとう怒り出した。
こうなるのはいつものことだから、誰も驚いたり怯んだりはしない。


『風介がね、私のアイス食べちゃったの…』

「…………は?」

何だその理由は。それだけで彼女は泣きそうな顔になって怒っていたのだろうか。

晴矢はどんなことを言われるか待っていたのに、あわよくば風介を殴ろうとすら思っていたのに、
そんな答えを出されるとは。

呆気にとられた顔でとりあえず聞き返すが、彼女は晴矢に事の重大さを知ってもらおうと言葉を加える。


『だって、だって、折角晴矢がくれたものなのに…』

穂が俯いていると、風介は、ほう、とニヤニヤして言った。

「そうだったのか。珍しいなプレゼントなんて。…ぷ」

「お前笑っただろ。後で絶対殴ってやる。」

先ほどしようと思っていたことを、やはり実行しよう。そう彼は決めた。


「また買ってやるから」

『ほんと?』

「あぁ」

『わーい!』

優しく言ってあげると、穂は見る見るうちに元気になり、彼に飛び付く。
少しよろけながらもちゃんと抱き留めるのは、やはり男の力なのだろう。

『じゃあさ、』

「ん」

『今買って!』

「え。今?」

『だめ?』

彼女の言葉を断れる人はいるだろうか。いやいない。

晴矢は仕方なく頷いた。


「はぁ…仕度しろ」

『ありがとー!晴矢大好き!』


結局、俺は振り回される
男がおれてしまうのは、やはり彼女の強さなのかもしれない。


(あれがいい!)
(はいはい)



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どうしよう!
晴矢の事、惚れ直した!←ぇ
【深謝に花添えて】の管理人、架李さまにフリリクをしました。
そしてこんな素晴らしい作品をもらうことが出来ました…!
感激です…!
これからもよろしくお願いします〜

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