Present for.....

□ちょっと意地悪で少し優しい君
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風邪で休んだ次の週のこと
そろそろテストが近いので
頭のいい京介に勉強を教えてもらうことにした

『わかんない…』

「お前本当に理数系無理だよな」

『理科は生物とかはまだ大丈夫だけど
科学とかマジで無理
なんで理科なのに数学出てくんだよ』

「しかも英語も駄目だしな」

『日本から出ないし』

教室にあった机を2つくっつけて
教科書を広げて勉強をしている

私の授業用のノートは落書きがされているが
京介は見た目と裏腹に綺麗な字で
見易いようにまとめてあった

『京介って字綺麗だよね』

「兄さんに小さい頃に教えて貰ったからな」

優一さんは習字を習っていた時期があったので
そのとき習ったらしい…
いいなぁ…兄弟 

「おい…穂手止まってるぞ」

数学ワークの問3の問題がわかんなくて現実逃避していたのがバレた

『いいじゃん…ちょっと息抜きだよ』

「教えてやるから…」

ハァとため息をついて
丁寧に教えてくれる京介 

『あぁ…わかった』

「なぁ…簡単だろ」

『コツ掴んだらね…でも
すぐ忘れちゃうんだよね…』

いつもコツ掴んでも
一週間経つと忘れてしまう

「お前馬鹿だからな…」

『馬鹿言うなちゅるぎ』

「誰がちゅるぎだ!!」

『きゃーっ京ちゃんが怒った』

「京ちゃん言うな!!」

『昔はよく京ちゃんって呼んでたのになぁ』

「ハァ…もう帰るぞ穂」

『帰るって京介鞄は?』

帰るっと言って教科書を自分の机のなかに仕舞う京介

あの野郎今日勉強しないつもりか!!

「おまえ…本当に馬鹿だな」

『馬鹿いうな!!』

「俺は基本的に置き本派だから
筆記具も全部置いてるんだよ」

『あんた…それでよく席順1番とれるよね』

キョトンとする京介

「ってかあんなの出来ないのかよ」

『おまえムカつくから
一発殴らせろ!!』

「殴ったら兄さんに言うぞ」

『ここで優一さん出すな!!』

優一さん怒ると怖いし
京介のこと大好きだから怖い

「俺…この後…兄さんの見舞いに行くけど穂も行くか?」

『行っても大丈夫なら…』

「ならさっさと行くぞ」

『ちょ…私鞄あるから…』

自分の席に行って鞄に教科書を入れて
鞄を持とうとしたら

「俺が持つよ」

『えっ…ありがとうさん』

「はいはい…」

私達は手を繋いで世間話しながら
優一さんが居る病院に向かった




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どうしましょ!
続きまで書いてくれました…!
まじで感謝しきれないほど感謝です!

剣城かっけぇぇぇぇぇ!!!


ゆーふ様、こんなダメ管理人をこれからもよろしくお願いします!

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