Present for.....
□心配症なんです
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今日は入学式。
憧れの雷門のサッカー部はレベルが高い。
でも、絶対雷門のユニフォームを着て試合に出るんだ!
「なんとかなるさっ!」
ボールを蹴る。
ドリブルしながら河川敷を駆け上がる。
勢いよく河川敷で練習していたら、ボールの方向がずれて河川敷を通っている髪の長い女の人にボールがあたりそうになる。
「あ、危ないっ!」
『ん?よっと…』
するとその女の人はボールをトラップしてそのままボールをリフティングして俺の所に返して来た。
「あ、ありがとう!」
そしてそのまま女の人は俺の所にやってきてニコっと微笑んだ。
…よく見ると身長が高く、緩くウェーブのかかっていて薄紫色の長い髪が綺麗な人だ…
『いーえ。…君は雷門の新入生なの?』
「うんっ!サッカー部にはいる予定!…君もサッカー部に入るの?」
『うんっ!お兄ちゃんがサッカー部にいるから私も入る予定!』
とびっきりの笑顔でそう話すこの子を見てすごく幸せになった。
「へぇ〜そうなんだ!だからあんなに上手いんだね!」
『そうかな…?ってかもうすぐ入学式始まるよ?』
「え…嘘っ?」
『嘘だよ!えへへ!』
そして舌を出すその子の顔がとっても魅力的で、俺はこの子に惚れてしまったと思った。
『でもはやく行ったほうがいいと思わない?あ、ちなみに私は天城穂だよ!』
「俺は松風天馬!よろしく!」
そして2人で雷門へ向かい歩いて行った。