仮面ライダーディケイドReturn
□EPISODE3 空我
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――仮面ライダークウガ
平成仮面ライダー記念すべき第一作目。リアルで現実感溢れたストーリー、謎めいた言語を用いる怪人達、それぞれ一話一話の内容の深さから、今でも根強い人気を誇っている。どうでもいい話だが、執筆者が一番最初に見て、最も好きになった仮面ライダーである。
現ライダーの専売特許とも言えるフォームチェンジはここから始まったと言っても過言ではない。(ストロンガー及びRXのそれ等はどちらかと言えばパワーアップに近いので、こう表記しました。)白、赤、青、緑、紫、黒と数多くの個性溢れるフォームを誇り、中でも最終フォームであるアルティメットフォームは、数多い平成ライダーの中でもトップクラスのスペックと超能力を秘めている。
他に本家も顔負けの豪快なバイクアクションも特徴的。これに関しては実際にプロを起用しているため、凄いとしか言いようがないほど出来栄えがよい。
しかし、ライダー自体のアクションが短い。話が複雑過ぎて子供向けではないといった残念な部分もあったりする。特にグロンギ達が人を殺害する際の表現は本当に残虐、子供なら泣いて怖がるレベルである。時折見せる細かいギャグも含めて、正しく大人向けなライダーといえよう。
番組を通して、『暴力が生む悲しさや虚しさ』を教えてくれた作品だと私は考えている。