三國ギャグ

□暇つぶし
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ある日、司馬懿くんのお部屋に曹丕王子が訪ねてきました。




司馬懿くんは、今とーーーっても忙しかったのですが


逆らうと何されるか判らないので仕方なく曹丕王子を部屋に入れたのでした。










曹丕「仲達よ…」

司馬「何でしょう、曹丕様」

曹丕「その手に持っている物は何だ」

司馬「……は?」

曹丕「その右手に握り締めている物体は何だと聞いている」


ずびし!っと司馬懿くんの持っている物に指差す曹丕王子。

司馬懿くんは呆れました。



司馬「何と言われましても…見るからに羽扇ですが…」

曹丕「私に寄越せ」

司馬「え」


急に何言いだすんだ、馬鹿王子。




この羽扇は手放せない程の大事な物。本当は貸したくないのですが、司馬懿くんは後が恐いので何も言わずに曹丕王子に羽扇を差し出しました。


曹丕「ずっと握っていた為に少し温かいぞ、仲達」

司馬「知りませんよ、そんな事」

曹丕「まあよい、では、この羽扇とやらを暫らく借りていくぞ」

司馬「は、はあ…」



訳分からぬ司馬懿くんを置き去り、曹丕王子は当社比二倍くらいのルンルンで部屋を去りました。




曹丕「…さて、これは何に使うのだ?」




曹丕王子は本当に羽扇を知らなかったようでした。






一方、取り残された司馬懿くん。

理解不能な王子の行動を不思議に思いながらも、
まあ、仕事が出来るならばよしとするか、と一息つきました。




しかし、それで終わるほど曹丕王子は甘くはなかったのです。






曹丕「仲達」

司馬「のわ!!


司馬懿くんは慌てて背後を振り返りました。

すると後ろの窓には曹丕王子の顔が不気味にあったのです。



(何やっているのだ!馬鹿めが!)



心底そう思いました。




そんな司馬懿くんを余所に、曹丕王子はワンパクっ子。


曹丕「仲達、私と遊べ」


なんてほざいてきたのです。


これには司馬懿くんもビックリ〜☆☆




司馬「あの…ところで私の羽扇は…」

曹丕「ああ、飽きたので捨てた」






ぬぁにぃいぃいぃ?!









馬鹿めがーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー!馬鹿めがー!馬鹿めがー!馬鹿めがー!馬鹿めがー!馬鹿めがー!馬鹿めがー!馬鹿めがー!馬鹿めがー!





悲痛な心の断末魔は、司馬懿くんの頭を何度も何度もループし続けたのでした。





がっくり。


膝をついて崩れ落ちた司馬懿くんを眺めながら、


曹丕王子は、やっぱり仲達で遊ぶのは滑稽だ、と落ち込む司馬懿くんを鼻で笑ったのでした。






終幕!
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