ミントン通信

□No Control
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(……アレ?)
昼下がり、銀時がブラブラと川べりを歩いていると、ふと聞いた声を耳にした。
橋の上からそちらをみると、川辺では、なにやらクラブかサークルが、練習をしていた。
その競技はバトミントン。
銀時は欄干にもたれかかり、鮮やかな青い線のポロシャツ達が一生懸命練習している姿を見る。その中でも、厳しく一生懸命みんなを指導している小柄で華奢な黒髪の青年。
(……退じゃねーか)
退こと、山崎退はチームメイトにどうやら指導する立場にあるらしく、みな真剣に山崎の話を聞き、練習していた。
確かに仕事中でも熱心にひとりミントンをして、よくマヨラーにボコられているが、真面目にミントンをしている姿を見るのは始めてかもしれない。
銀時は微笑しながら、しばらくその姿を眺めて、そっとその場を後にした。



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