女神の夢

□貴船
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「それでギア殿、どこに住むつもりですか?」


ふと、ギアにかけられた晴明からの質問。

実際、そんなこと、少女は考えてもいなかった。


『野宿でもいいと思ってるんだがな。』

「なっ!!少しぐらい少女であることに自覚を持って欲しいものです。」

「「…え?」」


なぜかギアと共に部屋に呼ばれた物の怪と昌浩は目を点にした。

するとギアは少し首をかしげる。

なぜ一人と一匹がそんな反応するのかイマイチ理解していなかったのだ。


「…ギアさんは…」

「女…なのか?」

『…失礼だな、お前ら。』


小さくため息をつくギア。

けれど誤解を招く原因は紛れもなく彼女にあるのだ。

化けるとどっから見ても男にしか見えないのだから。
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