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□エリザベート〜トート・ルドルフ編〜
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それは、とても幸せな結婚になるはずだった。
一国の王となる相手に見初められ、その想いを受け入れ、幸せになれるはずだった。
しかし実際は…その結婚そのものが不幸を生み出す引き金になってしまったのだった。
「自由」をこよなく愛し、「死」に取りつかれたエリザベート…。
絶世の美女を妻に迎えながらも、母親の言いなりにしかなれなかったフランツ・ヨーゼフ…。
そして、この2人の間に産まれ落ち、悲しみに彩られた生涯を辿ることになる皇太子・ルドルフ…。
ルドルフもまた…母・エリザベートと同様に「自由」を愛し、夢見ながらも、「死」という魅力に取りつかれてしまうのだった…。