☆小説☆
□雨の降る夜に
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俺は今日本にいる。
何でかっつったら、仕事だ。
こんな仕事この俺には楽勝過ぎて目をつぶってても出来る。
仕事は日の沈みかける時にはもう終わっていたが、別にホテルに戻ってもやることがないのでそのあたりをブラブラする事にした。
だが、運が悪い事に空がどんどん曇り始め、次第にはない真っ黒になった。
そして、ポツリ、ポツリと上から雨が落ちてきた。
雨ごときで俺の行動を妨げることが出来るわけねぇ。
が、近くのコンビニで大きめの傘を買う。
濡れたくなかったからだ。
そりゃ安い透明のビニール傘を買っても良かったが、それは俺には少し小さく感じる。
マーモンのように金に執着があるわけでもねぇし。
俺には少し高くも全然構わない。
(まぁ、コンビニで買える一番高いものといっても金額はたかがしれてるが。)
コンビニを出て、買った傘をさして歩き出した。
すると後ろからタッタッと走ってくる音が聞こえた。
その音は次第にとまり息の切れたようなハァハァという音へとかわる。
「スクアーロ!!」
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