☆小説☆

□夏バテ
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「お邪魔します!って、ツナの部屋涼しすぎね?」

「そ…そうかな?みんなの家って設定温度どのくらい?」

「俺の部屋は、いつも設定温度25℃くらいっすかね?」

「25?!高くない?俺なんて、22℃だよ!」

「あり?CMとかで、設定温度28℃にしましょうって言ってなかったか?」

  
  (中略)
    


「宿題とか、そんなの必要ないですよね?」

「ツナは宿題どこまでできたんだ?」

「俺は全然……山本は?」

「俺も何もやってねぇのな!ははっ」

「おいっ!笑ってる場合じゃねぇだろっ!野球バカ!!お前、夏休み、野球しかやってねぇだろ!」

「そんなことねぇって!……あっ、でもそんな感じかも!!」



宿題をやるはずなのに、いつも通りにおしゃべりする俺ら………

夏休み終わるまであと二週間もないけど大丈夫かな?


「そーだ!俺差し入れ持ってきたんだ!食うか!」

「なっ…野球バカのくせにっ!」

「ありがとう。でも、最近あんまり食欲ないんだ……」

「もしかして“夏バテ”っすか?」

「ん?夏バテ?なにそれ?」

「夏バテとは、暑さ負け、夏負けとも呼ばれるのですが。人間の体は、高温•多湿な状態では、体温を一定に保とうとしてエネルギーを消費し、かなりの負担がかかります。通常は負担に耐えることができますが、特に負担が強い場合や、長引いたりすると体にたまった熱を外に出すことができなくなります。この状態が続いて様々な症状が現れることが夏バテといいます
。」

…………

「獄寺。後半さっぱり分かんねえのな」

「ごめん。俺もいまいち……」

「まっ、簡単にいうと夏の暑さによって現れる様々な症状のことです」

「へぇー……で、それってどうなるの?」

「全身の倦怠感、思考力低下、食欲不振などがおきます。時には、頭痛や発熱、めまいを伴う場合もあります」

「え?ヤバいじゃん!!どーしよっ」

「そんなこともあろうかとこれを持ってきました!」


ジャジャーンとでもいうように机の上においた



「これは……“カレー?!”」





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