☆小説☆

□特別Day
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第1章 何が特別?


俺は目が覚めた。

今は、朝なのか昼なのか…もしくは、夜なのか。
俺にはさっぱりと分からなかった。

分かったのはベッドで寝ていること、真っ白な天井、真っ白な壁。

そして、俺の親友の姿。


俺が目が覚めたことに気づいた親友は、一瞬驚いて、そして柔らかく微笑んで俺の方にやってきた。

俺は体を起こそうとしたが、彼に止められた。


「……おはよう。山本。」


親友──沢田綱吉(俺はツナって呼んでる)は、そういってにっこり笑った。


「おはよ!ツナ!ところでさ、今、朝?昼?」

「───最初に聞くのがそれって……。まぁ、いいや。今は朝だよ。9時くらい。」


9時か……普通の日にしては遅めかな?


「ところで、ここどこだ?いや、どこっていうか……なんで俺ここに?」

「普通だったら、そっちを先に聞くよ。……ここは医務室。山本は覚えてる?任務のこと。」


任務……医務室……ってことは俺なんかしくじったか?んー。思い出せない。


「なんだか、その顔見たら、覚えてなさそうだね……。山本の任務はあるファミリーのボスの暗殺だった。けど、どこからか情報がもれていて……。で、結局暗殺という任務は達成したものの………山本が意識のない状況で運び込まれてきた……って訳。」

「んー…思い出した気がする!なんだか、物忘れって……俺、お爺さんみたいだな!」


すると、ガラガラと俺のいる医務室のドアがあいた。


「十代目っ!」




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