☆小説☆

□特別Day
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『十代目っ!』と言ったのは獄寺だ。
獄寺とは中2からの付き合いだ。
(ツナもおんなじ時から仲良しだぜ!)

獄寺は、俺をみて一瞬何ともいえない表情になったが、そのあとは苦笑いをした。


「ったく。……やっと目ぇ覚ましやがったか。」

「獄寺……なんか心配かけちまったみたいだな!わりっ!」


「ところで、獄寺君。例の件どうなった?」

「今のところは大丈夫です。」

「そっか。ねぇ、山本。なにかやりたいことない?」

「お…俺?ツナの命を守ること?」

「そ……そんなことじゃなくて。山本自身がやりたいなって思ったこととか、やらなきゃ後悔するなってこと。」

「まぁ、最近竹寿司帰ってねぇしなー。流石にもうそろそろ顔ださねーとなー。───ってか、今日俺オフなの?」

「うん、因みに俺もオフだからさ。一緒に行こうよ!」

「本当か!嬉しいのな!!」


じゃあ、行こうかと身体を起こし、立ち上がろうとしたら止められた。


「立たないで!」

「えっ!?」

「いや、車椅子で移動するから。ちょっと待ってて!持ってきてもらうから。」

「いや、俺歩けそうだぜ!ってか、歩けるぜ!」

「無茶しちゃだめだよ!今、目を覚めたばっかりなんだよ!」


ったくー……。ツナは心配性なのなー。
まぁ、ツナらしいけどなー!

そして、獄寺が車椅子を持ってきて、ツナが『どうぞ。』ってエスコートしてくれた。
俺、女っぽいのな………。
とりあえず、車椅子に座った。


「十代目。俺はここで。」

「うん。ありがとう。獄寺君。」

「十代目にへんな迷惑かけんじゃねーぞ。」

「分かってるって!」


そして、獄寺が部屋から出て行った。
多分仕事なんだろーな。


「さぁ、俺達も行こっか?」



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