☆小説☆

□俺がもう1人!?
2ページ/7ページ


〈沢田綱吉side〉

俺の名前は、沢田綱吉。
俺は絶対に認めたくないが、ボンゴレファミリーの10代目ボス候補だ。

ある日、目の前にヒットマンの赤ん坊が現れてから、俺の生活は急変した。




―――けど、こんなことは初めてだ。




「えっ……。な……なんで、俺の前に“俺”がいるわけ?」


すると、目の前にいた“俺”はフッと笑った。


「やっと起きたか。綱吉。休日といえど、これは遅すぎる。」


そう、今は日曜日の10時30分をまわったくらい。

別に、おかしいことは無いだろう。


いや、ある。

目の前の“俺”の存在だ。


「あなたはいったい?」

「あててみるがいい。」

「T世?」

「なぜそうなる。T世はいつの時代の人だと思ってる。」

「ってことは、誰かが作った幻覚ってこと?」


こんな幻覚作るのなんて術士にとってはなんでもないことだろう。
けど、なんか雰囲気が違う。


すると、部屋にリボーンがはいってきた。


「なるほどな。このタイミングか。」

「えっ!?リボーンこいつ知ってるの?」

「あぁ。まぁ、詳しいことは知らねぇが、ボスと守護者を観察するものだって言われてるな。」


俺とリボーンは目の前にいる俺を観察した。


「そんなじろじろみないでよ。俺はお前の影みたいなもんなんだ。」


影………。
自分の影を見たら自分に普通に影はある。
なお意味がわからない。


「で、その俺の影?は何が目的なんだ?」

「それは、」




ピンポーン。




「お。お客さんが来たね。」

「ちょっと俺出て来……。」

「俺が出る。」

「え……。」

「今日からしばらくは俺が沢田綱吉だ。だから、お前はずっと家で待機だ。いいね?リボーン。」

「ああ。」

「ちょっおい。リボーン!?っていうか、しばらくっていつまで?」

「俺の用事が終わるまでかな。」

「でも……。」

「心配するな。俺はお前の影なんだ。お前のことなんて全部しってる。」

「そういう問題じゃなくて……。」

「では、いくよ。綱吉は、おとなしくしているんだぞ。」




そういって出ていった俺(の影)を見送る。

本当に大丈夫なのかな?









次へ
前へ

[戻る]
[TOPへ]

[しおり]






カスタマイズ