おもちゃ箱
□はっぴぃーぷれぜんと!!
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〜慶次、美音コンビ〜
私達は近くの雑貨屋にきた。
「あ、これなんかいいんじゃないか?」
「わぁ〜かっこいい腕時計!」
慶次が差し出したのは青い高級感のある腕時計だった。
「で、これいくらなの?」
「……10万8000円…」
「……よし、見なかったことにしようか。」
何で雑貨屋に10万の時計が置いてあるのよ…何もなかったかのように時計を置いた。時計は諦めて別のを探し始める。すると小さなテディベアに目がひかれた。
残り一個!!と書かれた箱にちょこんと飾りのように置いてあるこのぬいぐるみ。つぶらな瞳がいかにも買ってくださいと言わんばかりに私を見つめていた。
「慶次…これにする。私これにするよ!」
「え!?独眼竜へのプレゼントだろ!?」
「気持ちさえあればそれでいいのよ!」
「そ…そうかい?」
っていう訳でこのテディベアを家に連れて帰ることにした。レジで支払いを済ませ、きれいにプレゼント用の包装をしてもらった。
「ただいまー。」
玄関のドアを開くと、殺風景に等しかった部屋がパーティーが行われる雰囲気の部屋へと変わっていた。机にはいくつかの料理が置いてあるが、まだ数的には足りなかった。
「あ、美音帰ってきたのか。悪いがこっち手伝ってくれるか?」
「わかったー。」
小十郎がひょこっと台所から顔を出して言った。さすがにこの大人数の料理は二人じゃ難しかったようだ。
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暫くして私の携帯の着メロが部屋に鳴り響いた。
画面に「新着メール一件」と表示されていて、迷わずそのメールを開いた。
「やっば、政宗あと10分で帰るって!」
「真でござるか!?ならば急いでスタンバイしないと…!」
「私と慶次で政宗誘導するから、ほかの皆はクラッカー持ってスタンバイね!」