おもちゃ箱
□はっぴぃーぷれぜんと!!
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「羨ましいくれぇにラブラブだな。」
あまり良い顔をしてない元親がジュース片手に呟いた。幸村と小十郎以外の視線が痛い。リア充爆発しろと視線で送られているようだ。
「そ、それよりケーキは?」
「あぁ、冷蔵庫に入れたままでござるな。」
「俺様が取ってくるよ。」
__暫くして、佐助が箱から取り出したケーキを持ってきた。ホール型の真っ白なケーキに乗ったチョコのプレートに「お誕生日おめでとう」と描いてある。
早速7等分に切り分けて、それぞれの皿につぎわけた。
「ん、旨い!やっぱりまつ姉ちゃんが作ったやつは旨いねー♪」
「これ慶次が買ってきたんじゃないの?」
「あぁ、皆でジャンケンして負けたお前がケーキ買うんじゃなかったか?」
「え?だって俺金なかったから、まつ姉ちゃんに作ってもらったんだよ。」
「まぁ美味しいからいいでござる!」
「つうかジャンケンで俺へのケーキを買うやつ決めるって…」
「あー、そういえば皆プレゼントは?私はもう渡したんだけど。」
「じゃあ俺から渡す。」
すっ…と小十郎が手を挙げた。そして小さな木箱を政宗に渡した。なんか極道の人が持ってそうなオーラがある木箱だ…
「おぉ、ブレスレットか。」
「はい、政宗様に似合うかと。」
「中々coolなデザインじゃねぇか。」
青い玉と黒い玉で出来たブレスレットだった。間に金の玉も混じっていて、何か高級感がある…
ふと木箱の後ろに張ってあった値札が見えた。小十郎が剥がしわすれたのだろう。
……えーと、0が…1、2、3、4、5…え、10万!?!!?これ10万もすんの!?
どうやら私以外の人は気づいてないらしい。その値段に驚きつつも、とりあえず笑みをうかべた。
1500円のテディベアをあげた自分が恥ずかしい。
「じゃあ次は俺様がいくよ〜」
佐助はストライプ柄の包装をされた若干大きめの箱を渡した。
包装を外すと、「銘菓、みたらし団子の詰め合わせ!絶対おいしいよ!食べてみて!」と胡散臭いことが書いてある箱がでてきた。
「そ…それは!あのお菓子屋のみたらし団子ではないか!佐助!某にも買ってきてくれて…」
「ごめーん、旦那の分まで金がなかったわ。」
「じゃあ真田、あとで半分わけてやる。」