愛 Love ××?
□兎に角、大好きなんですよ
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「Hey!!真田幸村あああああ!!」
「んげっ!!」
また、来たでござる。
「俺と結婚しようぜ!!な!!」
「しつこいでござるう!!」
あの男が。
「なっ…!?逃げんじゃねぇ真田幸村!!」
「逃げる他に選択肢が無いでござろう!!」
学校内を駆け回る。皆の注目が恥ずかしい。だが、そのようなことを気にしてる暇ではないのだ。捕まったら最後、何をされるか分からないでござる。
「ま、政宗殿!!ここは学校故、そのような破廉恥な言葉は謹んでいただきたい!」
「破廉恥だァ?俺はただアンタに気持ちを伝えてるだけさ!!you see?」
「you seeもくそもないでござるあああ!!」
とっさに逃げ込んだ先は3年2組、視界に捉えた慶次殿の後ろに隠れた。
「うわ!どうしたんだい真田?」
「どうか某をお助けくだされ…!!」
「助け?」
「そこを退きな風来坊!!」
「独眼竜…」
状況を察したのか、俺を庇うように慶次殿が前に立った。すると政宗殿が小さく舌打ちを鳴らした。
「一体何の騒ぎだい?真田がこんなにも怯えてるじゃないか。」
「アンタには関係ねぇだろ。俺はただ真田幸村にプロポーズしてるだけだ。」
「プロポーズだって?ならもうちょっとロマンチックにするもんだろ?」
そう言うと俺の前から離れ政宗殿の近くへ行った。するとコソコソと何かを話している。しばらくすると二人が怪しげな笑みを浮かべ、政宗殿が近寄ってきた。
「真田幸村…」
「う…」
「俺と結婚、してくれねぇか?」
俺の前にひざまづいて、上目使いでそう言ってきた。指輪はとっくに用意されていたらしく、それを俺に見せてきた。
だがしかし…