おもちゃ箱
□にいちゃんは異常です
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チリリリリリリ…
カーテンごしの日差しで薄明るい部屋。そこに鳴り響く…うざったい目覚ましの音。
と、にいちゃんの足音。
「おーい美音〜!!朝だぞ〜!!」
「……朝からうっさい!!自分で起きるって言ったでしょ!!」
いつも私を起こしにくるのは、私のにいちゃん…通称、家にぃ。
困ったことに、家にぃは…シスコンなのである。
「今から着替えるんだけど…」
「あぁ、だからなんだ?」
「アホ!!部屋から出てよ!!」
「嫌だ!!((キリ」
「……あーあ。出ないと泣いちゃうからね。」
なんて脅しをかければそそくさと部屋からでてくれる。
「ったく…家にぃは………ん?」
ドアからくる異様な気配に寒気を感じた。バッと開けると……
「家にぃ!!覗きしないでよ!!変態…!!」
「いや、ただわしは不審者が来ないか見張ってるだけだ。」
「あんたが不審者じゃん!!」
勢いよくドアを閉めた。すると家にぃの顔面に当たったらしく、ドアごしから痛い…と家にぃの声が聞こえた。
ざまぁみろ。