おもちゃ箱

□にいちゃんは異常です
1ページ/8ページ




チリリリリリリ…

カーテンごしの日差しで薄明るい部屋。そこに鳴り響く…うざったい目覚ましの音。
と、にいちゃんの足音。


「おーい美音〜!!朝だぞ〜!!」

「……朝からうっさい!!自分で起きるって言ったでしょ!!」


いつも私を起こしにくるのは、私のにいちゃん…通称、家にぃ。

困ったことに、家にぃは…シスコンなのである。


「今から着替えるんだけど…」

「あぁ、だからなんだ?」

「アホ!!部屋から出てよ!!」

「嫌だ!!((キリ」

「……あーあ。出ないと泣いちゃうからね。」


なんて脅しをかければそそくさと部屋からでてくれる。


「ったく…家にぃは………ん?」


ドアからくる異様な気配に寒気を感じた。バッと開けると……


「家にぃ!!覗きしないでよ!!変態…!!」

「いや、ただわしは不審者が来ないか見張ってるだけだ。」

「あんたが不審者じゃん!!」


勢いよくドアを閉めた。すると家にぃの顔面に当たったらしく、ドアごしから痛い…と家にぃの声が聞こえた。
ざまぁみろ。




次へ

[戻る]
[TOPへ]

[しおり]






カスタマイズ