おもちゃ箱
□とりあえず、食え。
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「…はぁ……」
「どうした美音、ため息なんかついて。」
「え?いや…三成のことがちょっと心配でさぁ…」
「三成がどうしたんだ?」
「三成ってさ…痩せすぎじゃない?給食も全然食べないし、むしろ生きてるのが不思議なくらい。」
「いや、もう痩せすぎて死ねばいいんじゃないか。そしたら美音はわしだけのものになる!」
「むしろ家にぃが死ねばいいんじゃないかな。」
相変わらず家にぃのシスコンは治っていないままで、私は真剣に悩んでるというのに…
「ねぇ、なんか三成にご飯食べさせる方法ないかな?」
「無理やり口に詰め込んで窒息死でもさせ…」
「真面目に考えてくれたら家にぃの言うこと一つ聞いてあげるよ。」
「本当か!?なんでもいいのか!?キスでもいいのか!?」
「うん。」
「わし頑張るぞ!」
これまた相変わらず簡単な人で。キスなんてするわけないでしょ。
すると何か考えたみたいで、冷蔵庫へ向かっていった。
「海老がまだ残っているから、三成と一緒に海老天丼でも作ればどうだ?」
「…わ、私料理できないんだけど…」
「心配するな、わしも一緒に作る。」
「もれなく家にぃがついてくる作戦ですか。」
そんなこんなで三成を家によんだ。