私が命を捧げる者。


□これも、三成様の為。
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最初に来たのは……畑だった。伊達の屋敷にこんな広い畑があるなんてな。そこには、畑仕事をやってる右目の姿がある。

「小十郎、枝豆ねぇか?」

「枝豆…ですか?」

「Yes、ちっとずんだ餅を作るんでな…コイツと。」

「そちらの方は…?」

「ah…ただの客だ。あんま気にすんな。」

「は…はぁ。」

疑い目で私を伺う右目。まさか、忍だと気づかれたのか?と心が跳ねた。
だが、すぐに視線を逸らして伊達に枝豆を持たせた。

「ありがとな小十郎。」

「これしきの事…私としても、育てた野菜を政宗様に食べてもらうのは嬉しいかぎりでございます。」

では、と小さく頭を下げて右目は畑仕事に戻った。

「ここは平和だな…」

「Ah…何か言ったか。」

「別に、たいした事ではない。」


伊達屋敷は平和過ぎだ。戦国なんてものを忘れるくらい平和だ。
三成様とも…いつかこんな風に暮らしてみたいな。

「三成様…」


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