夜叉と結界師

□第11話 学校
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「学校?」



学校へと行く支度をしていた良守に銀時は朝飯の後片付けをしながら言った。



「うん。だからその間家のことよろしくな」



良守が愛用の黄色いリュックを背負って言う。



「まあ家のことはおめーの父さんから頼まれてるし…いいっちゃあいいけどよ」



「なんか他に困ったことでもあんの?」



「いやーその間何してたらいいか分からねえからさ」



「あ、そっか」



妙に納得。



「じゃあ銀さんは家事とか出来んの?」



「…火事?犯罪者にはなりたくねーよ」



「そっちの火事じゃねーよ!ある意味凄いぞ!?その発想!」



良守がツッコむ。

銀時はああ、と言って食器を洗い始めた。



「俺の料理の腕前見たろ?こんくらいの家事洗濯くらい楽勝だっての」



「…家帰ったらホームレスとかいねーよな?」



「いるかァァ!!なんだその疑いの目!なんで俺がいたらホームレス寄ってくるわけ!?ホームレス磁石か俺は!」



「いや人間磁石の間違いだろ」



「どーゆー意味だそれ!おちょくってんのか!?大の大人をおちょくってんのかお前は!?」



なんて大声でツッコみつつもちゃくちゃくと食器を洗っていく銀時。

意外としっかりしているらしい。



「あ、もうこんな時間だ。んじゃ行ってくるからあとよろしくな!」



「あ?車に気をつけろよー」



銀時が言う。

どっかのおばさんかよなんて心の中で呟きつつ玄関の戸を開く良守。



「いってきまーす」



そう言って学校へ向かう良守であった。
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