長編

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( ば+残 )


「よいぞよいぞー、!まるやきにしてやろうではないか!!」

「ひぃ、ひっく、ざんげせんせーっ!」

「あー、もう何やってんのさそこの2人」


今日も妖僕幼稚園の妖クラスは朝から騒がしい。園児はたった四人だけというのに、こうも疲れるとなると… と残夏は体の力を抜いた。






発情期って、いつ頃かな







泣いてしまったばんりを抱っこし頭を撫でながら、考える。相変わらず仲良し?な三人は元気でなりふり構わず走り回ったりなんだりしている。

最近やたらと妙にボディタッチというか、性的な行為やら言葉やらが多い園児たちに悩まされている。

昨日だって、そうだ。そーたんがやけに黒い笑みで近付きマッサージされたと思ったらレンレンまでもマッサージをしてきた。あそこで救世主のばんりが入ってこなければどうなっていたか、

考えたくもない。




「それに比べて、ばんりは大人しいねー」

「なっ、おれはわるだ!!わるっ」


ジタバタするばんりを見て笑みを零す。こういうのが本当の園児なのではないのかと考えたい。いや、考えてしまおう。




「そういえばせんせー、きのうおそわれてたなー、おれがたすけなきゃあぶなかったもんなー」

「そうだねー、ありがとねばんりっ☆」

「おうっ、!やっぱわるはちげーだろ」


ニッと満面の笑みを浮かべ背中に手を廻し抱き着いてくる。本来の園児であるべき姿にきゅーんときてしまう。先ほどばんりの口から襲われてたという単語が出てきたのは水の泡にしておこうか。


「せんせー、ここぷにぷにしてんな、」

「へ、何、?そんなとこ擽ったいから触らないでッ」




突然、ばんりが太股辺りに降れ始めた。突っついたり、撫でたりされているせいか、妙に擽ったく、むず痒い。


「せんせー、せんせーのももはわるだなーっ」

「へ、誰とも変わらない普通の太股だけれども、ひゃあッ」

「へんなこえーっ!」


ばんりの手は小さく、それでもってだんだんと内側の方へ手が寄ってくる。ボクの反応が面白かったのか、さらに内側へと手を伸ばしていく、




す、ストップストップストップっ!




とばんりの手を掴んで止めさせたら、眉を寄せ口を尖らせて残夏を見た。




「せんせーのあそこまであとちょっとだったのにぃ、」





その呟きは仲良しな三人のキャッキャッな声で聞こえなければどれだけ幸せだっただろうか。







誰かボクに発情期はいつ頃から来るのかを黙って教えて下さい。







続く

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