短編

□どんとすとっぷ思考
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( 所為後の御話ちらほらあーるじゅうはち← )




「ざーんーげっ!!」


何処かで聞いたことのある声がボクを呼んでいる、何故か体が動かず、妙に腰が痛い。うっすらと目を開けて見るとそこは真っ白い天井で横には、


渡狸がいた。



「あれ、ボク疲れてるのかな、渡狸が見えるよ〜」

「いや、俺ここにいるかんなっ!!つかここ、お、俺の部屋だしっ!?」


と吃りながら大声で叫んでくる渡狸の声が脳内に響いてくる。ボクは両耳を押さえて昨日の出来事を振り替える。


───あー、
これ二日酔いだ。


昨日、蜻蛉に誘われ、双熾と共にお酒を飲みにいったのだ。

と、そこまでは覚えている。あれ、でもなんでボクが渡狸の部屋に、…もしかしてこれはよくあるパターンではないのか、と頭に予感が過る。


まさか、




────ヤっちゃった、?



いつもなら軽くこんな事考えたら前に進めないよっ☆的な思考の残夏だが、性については深く考える。もしかしたらお婿に行くことになるかも知れないのだ。自分の格好を見ようとがさごそしていたら不意に渡狸と目が合った。


「…んだよ、残夏。早く服着て帰れよ」





はい、OUTおおおおぉぉぉっ!







よくよく考えてみれば、肌寒いし、パンツしか履いていなかった。洋服はベッドのあちこちに散らばっているのが見える、


非常に不味い、
お酒飲んでヤっちゃったごめんね渡狸処女奪っちゃっててへぺろっ☆
なんていったら確実にSSを降ろされるであろう。


というか、ボク百目っていう能力があるじゃんっ!
人は窮地に立たされると脳が活性化するのである。突然思いついた能力の存在を心から感謝した。




渡狸、ちょーっと失礼するよ〜。と心の中で思いながら覗いてみた。



───ちくしょう、この胸の鼓動はなんなんだ。昨日から残夏が可愛いだなんて、可笑しい、可笑しすぎるっ! 早く帰ってくれよ頼むからっ、






「うあああああぁっ!!」

「っ、!?ど、どうした残夏っ!?だ、大丈夫か、?」

「あ、う、うーん。大丈夫大丈夫っ☆ちょっと取り乱しちゃっただけだよ〜」


あは、あはは〜と渡狸から目線を逸らす。能力はむやみに使うものではないねー全く、 というか振り出しに戻った。



「…良かった、昨日俺興奮しちまって、お前ん中出しちまったからさ、腰そんな痛いのかって心配した。だ、だだっ、大丈夫そうで良かったっ、!!」





「…ん、?渡狸もう一回言って?」

「へ、あー大丈夫そうで良かったぜ」

「いや、その前」

「腰痛いのかって心配した」

「もう一個前」

「お前ん中出しちまっ、ああああぁっ、言わせんな馬鹿っ、!!」



渡狸は顔を真っ赤にさせそっぽを向いた。自分の腰を撫でてみる、ひりひりじんじんする。立とうとする。腰に痛みが走り立てない。







渡狸が腰痛くなくてボクが痛いって、なんだかボクが犯されたみたいじゃーんっ☆




開き直ってみる、挫折する。ああ、掘られたらもうボクお嫁にしかいけない。




どんとすとっぷ思考

(ちくしょう、今日も可愛いぜっ、残夏)










───────


残夏たんは渡狸の嫁入りを決意しました。ちなみに残夏とそーたんと蜻蛉でお酒を飲んだ後、残夏は酒に酔って渡狸を誘惑しに行ってこんな所為になったという御話しもちらほら。うん、よくあるパータンすね
つか題名なに(笑い


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