Long・雪月花

□04.マクタイの一角で
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「うん。やっぱヤケクソってすごいわ」

そう言ったのはエイトくんに友達申請をした日の放課後、リフレの一角にて私の目の前に座っているカルラだった


「そ、そう…なのかな」
「だって普通あんな大勢の前で言えないでしょ」

パフェをつつきながらカルラは私に笑いかけている


「ば、馬鹿にしてるの?」
「誉めてるのよ♪」

今日2回目の口を尖らせながらの抗議にこれまた今日2回目、頭を撫でられた

「よかったじゃない、心強い味方ができて。これで安心だわ」


私は見事お友達、という地位を獲得していた

「??なんで?」
「だって…」

カルラの声のトーンが下がった


「名前、マクタイ奪還作戦に出撃なんでしょ?」


そうだった
今日の友達事件ですっかり忘れていた

私には3日後、出撃命令が下っていた


いつもクリムゾンをこなしているとはいっても毎回出撃には緊張する

というか私にとって、慣れろというほうが無理な相談なのだ


「そうだった…」
「え?!忘れてたの?!」

顔が若干青くなってきた私の肩をポンポンと叩いて、カルラが言った


「大丈夫よ!!だって…友達のエイトくんがいるんでしょ?」



友達、の部分を強調して




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