Long・雪月花
□06.太陽のような
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あれだけの大声でナギを振り切っておきながら、私は未だに手のひらの中の通信機の落とし主に会えないでいた
少し時間が空いたせいもあって、私はナギに悪いことしたなと思い始めていた
彼のあんなに驚いた顔を見たのは何年ぶりだろう…
今度リフレで何かおごってあげようと思う
そんなことを考えながら歩いていたら
「あれ、名前じゃない!!」
水色の髪の彼女が声をかけてきた
「あ、カルラ!!」
そしてその水色の隣には…
「…と、エイトくん?!」
探し求めた彼がいた
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