Long・雪月花
□06.太陽のような
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エイトくんはそう叫んだ私に微笑んだ
私は思わず頬が赤くなるのを感じる
とっさにカルラに話しかけてごまかす
「か、カルラ何してたの?」
「商売よ、しょ・う・ば・いww」
そう言いながらウインクするカルラの目はキラキラと輝いていた
あぁ、エイトくんカモられてたんだ
そっか、と笑顔で返したが自分の笑顔がひきつっているのがよく分かった
「で、名前は何の用…」
そこまで言ってから、カルラははっと息をのむ
「…私別の用事思い出しちゃったww」
またねー!!と手をひらひらさせながら私に笑いかけるカルラの目から、無音のメッセージが伝わってくる
「え、ちょっと…カルラー!!」
私が名前を呼んでもカルラは気にかけずに走り去ってしまった
…正真正銘の二人きりだ…
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