Long・雪月花

□10.″編入生″
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ええええええーーーーーっ!!!!



彼が落とした爆弾は威力絶大で

0組女子メンバーがものすごい大声を上げ、知らんふりしていたサイスにも反応を示させ、私を完全にストップさせた


「そ…それは本当なの名前?」
レム…だっけ?がおずおずと聞いてくる

自分のことじゃないのに頬を赤くして…


けれど、私の完全にフリーズした脳は返事を組み立てさせてはくれない
真っ白な頭に浮かんだフレーズはたったひとつ。


どうしてこの男の子はこのことを…??


必死に思い返せば。
思い当たる節が。

…エイトくんに友達になって下さい宣言したときに、一緒にいた人?!!


「な…なんで分かっ…」
「そりゃ分かるでしょ〜あれだけ赤くなってたらねぇ」
ニヤリ、と笑って言うその人に私は白旗を上げざるをえなかった

周りの女子達はそれを肯定の意味と解釈して盛り上がっている


…やっぱり、やっていけないかも…

編入初日から重大な秘密をバラされた私は、一人教室で途方に暮れる


その教室に、爆弾を落とした張本人以外の男の子がいつのまにかいなくなっていたのが唯一の救いだった…




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