短編
□はっぴーはろうぃん
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そして待ちに待った当日が来たわけなんだけど…。
左ノさんとは近くの駅で待ち合わせて会場である平助のうちにいった。確かはじめちゃんは昨日から泊まり込みで料理の仕込みをしてるんだとか…。
「左ノさん、その紙袋って」
「おう、もちろんあれだよ」
「…だよね」
僕も今日に間に合うように必死で探したんだよね。今年の一ちゃんの衣装は何かって?そんなのまだ教えられないよ。
そうこうしてるうちに平助のうちに着いた。
いつ見てもおっきな家だよね。
僕たちの目の前には洋風で大きな家が建っている。なんだかすごく高級そう・・・。
軽くチャイムを鳴らすとどたどたとこちらに走ってくる音がして勢いよく扉が開いた。
「左之さーーーーーーーーん」
だきっ…。
うわあ…相変わらずアツアツだなあ…。
ちょっと引くかも…。
「総司…」
「ん?ああ…はじめちゃん、おはよう」
「ああ…おはよう」
こうしてみると平助と一ちゃんって180度違うよね。
今日の一ちゃんはハロウィンを意識したのかかぼちゃパンツにニーソ、オレンジのパーカーという服装。
なにきてもかわいいよ!!
「まあ、入れ」
「うん、お邪魔しまあす」
テーブルの上にはすでにたくさんの料理が並んでいた。お肉もあれば麺類もあってパンまである。おかず系はすべてかぼちゃを使ってる。
「早く食べよ!!私もうお腹ぺこぺこ!!」
平助が騒ぎ出す。
でもね、平助、そのまえに
「まてよ、平助。こっちがさきだろ」
「ぬお?今年は何持ってきてくれたの?」
興味津津、やる気100%の平助。
に比べ憂鬱な表情の一ちゃん。
「速く着替えてきてね」
「…変なもの入っていないだろうな…」
「大丈夫だよ。今年はまじめに考えたんだから」
あと二三言小言を言ってたけど平助に連れて行かれちゃった。
速く帰ってきてくれないかなあ…。
。