企画
□【2013ハロウィン】トリック・オア・トリック(※R-18)
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【トリック・オア・トリック】
「トリック・オア・トリート??お菓子をくれなきゃいたずらするぞ‼︎」
「…はあ…」
放課後いきなり俺のところに来たと思えば…
「なに?その反応…もしかして一君ハロウィン知らないの?」
「なっ…バカにしてるのか⁉︎俺だってハロウィンくらい知っている。」
改めて見てみると…総司のかっこうに違和感を感じる…。
何時もの人懐っこい笑顔に俺より高い目線。ふわふわの少し跳ねた髪…あ…
「なんで耳…」
「あ…今気がついたの??仮装してるんだよ。一君も猫耳する??」
「いや…いい」
「それより…」
すっと総司の手が俺のほおを走る。少しくすぐったい。
合わせられる目線。離せない…。
「さっきの答え。聞かせて??」
「っ…」
耳元でわざと艶を含ませてつぶやかれる…。
何がしたいのだ、この男は…。
「ほら??早く。トリック・オア・トリート?お菓子をくれなきゃいたずらするぞ。」
ぺろっ…耳舐められた…。
「ひやぁ…っ…総司‼︎何故舐める‼︎
「今日の僕は猫だからね…それより…このままお菓子がないんじゃ一君にいたずらしなきゃいけないんだけど…いいよね??」
何故、いいよね。なのだ‼︎
確かポケットの中に…
「そ…総司‼︎菓子ならあるぞ。口開けろ」
「え?…」
「ほらっ…」
総司の口の中に昼休憩に雪村にもらったいちごみるくの飴をほおりこむ。確かこの男の好物だったはずだ。
「ん…いちごみるくだ。…あーあ、残念だな。一君にいたずらしたかったのに。」
「ふん…」
危なかった。あのまま流されていたら今頃…総司に抱かれっ…なんて卑猥な表現だ…。
雪村に感謝しなければな。
「それじゃあ、今度は一君の番だよ?トリック・オア・トリートっていって?」
「なにゆえ…」
「いいから。」
総司の目から目を離せない…翡翠色の瞳に吸い込まれそうになる。
「トリック・オア・トリート…??」
「あとは??お菓子をくれなきゃいたずらするぞって言って」
「っ…お…お菓子をくれなきゃ…いたずらするぞ…」
少しだけ総司の口のゆがんで顔が近づいてくる。俺は反射的に目を閉じた。
唇に触れる総司の暖かい唇。キスされてる。
「ん…ふぁ…」
息継ぎをしようと薄く開いた瞬間を狙って口内に総司の舌が入ってくる…。
「あぁ…ん??…あま…い…」
なんだ…この甘さ。ミルクティー…飴か。
「ぷはっ…なんだ、いきなり。」
「お菓子をあげただけだけど??美味しい?」
「だからってキ…」
「キ?」
「っ…/////////キス…しなくても…」
顔中紅くなってるに違いない…恥ずかしい…。
自分で自分の体温が急上昇して行くのがわかる。
カリッ…コリ…
自分の熱で口内でずいぶんと小さくなってしまった。ミルクティーの飴を噛み砕く。飴の中心にはキャラメルか何かが入ってたみたいで舌のうえをとろりと甘さが流れる…。
「おいしい??…その飴…」
「甘すぎる…」
「そう??…」
キスはせずに唇を総司の舌がなぞる。くすぐったい…。
ほら…こういうのが甘すぎるのだ…。本当に…甘すぎる。
「まあ、まずいよりは甘すぎる方が良かったでしょ??」
「そう…顔が近い…」
本当にこれ以上は…む…無理だ…。
俺と総司の舌の距離は吐息さえ感じるほど近かった。どちらかが動いてしまえば触れ合ってしまいそうなほど。
ドクンッ…
「そうっ…⁉︎…っ…はぁ…」
急に激しく心臓が動きだして力が入らなくなる…立っていられなくなって教室の冷たい床に膝をついた。
体がおかしい…暑い…暑くて…熱くて…総司が…欲しい。
「やっときいてきた??山南さん特製の媚薬入りキャンディー…」
「や…っぱり…っぁ…触るな…ん」
するりと軽く肩を撫でられただけなのにそこから甘い刺激が走っていく。
前にも一度やられたことがある…無理矢理快楽の渦に引っ張り込まれるこの感覚…理性の壁なんて一瞬で消え去って…味も心も全て総司に預けてしまう…。
嫌ではないけど…。
「じゃあ…一君のここも大変そうだし…夜の学校ってシュチュエーション的に最高だし…シちゃおいか…」
「んァァ…さわ…ふぁ…んな」
おもむろに中心に手を這わされて今までにはなかった大きい刺激が身体中を走った。
すでに俺の中心は天を仰ぎ始めていて…。これも媚薬の効果だと自分に言い聞かせるが熱は引くようには思えない…。
「よっこいしょっと…」
脇に手を入れられて総司の膝の上に乗せられる。必然的に総司と向き合うような体位になって目が合う。そらしたいのにそらせない…。
「何故…ァァ…お前の…膝の…ん…上なのだ…はぁぁ…」
身じろいだ時の振動でさえ快感になっていく…。
気づいた時にはシャツのボタンは全部外されていてベルトに手がかかっていた…。
「ちょっ…まてぁ…」
「待てないよ…イキたくて仕方ないんでしょ??」
「ちがっぁぁ…」
「うそ…もうココこんなにしてるくせに…やらしい一君…」
。