短編

□キミのコト
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【キミのコト】


「はじめちゃんが悪いんだあ!!僕のせいじゃないからあ!!」
「何を言っている。悪いのは総司のほうだ」


沖斎絶賛喧嘩中。
なんで怒ってるのか知らないけど中がいい二人だってたまには喧嘩するもんだ。

「大変だね」

ポッキーを食べながら平助が俺のそばに来た。

「もう、はじめちゃんなんて嫌いだ!!」
「べっ…別に私だって総司のことが好きだったわけじゃないんだからな!!」

「あらら…」

総司は机にふせってるし斎藤はどっかいくし。

「くすくす」
「平助?」


平助は笑うとポッキーを持って総司のところに行った。














「にょん」
「うわあ!!」

机から頭をだした平助。
「はじめちゃんと喧嘩したの?」
「…まあ」
「へー」
「どうしよう…」

はじめちゃんに嫌いだって言っちゃった。

「ねえ、総司?私と付き合わない?」
「はい!?」
「どーせはじめちゃんと付き合うのやめたんでしょ?なら、総司いまフリーじゃん」
「はあ…」














俺は飯を食うために屋上に上ってきた。

「ひっく…ひく…」

斎藤?

「斎藤」
「ひっく…左之?」
「泣いてんのか?」

俺がそういうと

「そんなことはない」

と言って、そっぽを向いてしまった。

「どれ、見せてみろよ」

強引に腕を引っ張ってこっちを向かせる。
見事に真っ赤。

「あーあー。かわいい顔がだいなしじゃねえか」

そういうときょとんとした。

「喧嘩の内容は?」
「左之」

斎藤は俺の胸の中に飛び込んできた。

「さいと「左之の女にしてくれ」

「は」















「千鶴、なんだこの風景は…」
「ああ、土方さん。入れ替わったみたいなんですよ」

左之と斎藤が一緒にいて、総司と平助が一緒にいる状態。


「そうか」
なんか…違和感が…
イヤ、総司と平助はラブラブしたいコンビで会ってると思うけど、斎藤と左之はミスマッチだろう。
なんたって、遊び人と風紀委員…っていったら総司も一緒か。
…わけわかんねえ…。


























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