短編

□live【斎藤一追悼企画】
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live【斎藤一追悼企画】









楽しい修学旅行になりそうだねえなんて隣で行っている総司に肩を抱かれ俺は見学地を回っていた。
俺にはこの修学旅行でやることがある。
俺の墓参りだ。

俺が再びこの世に生れてからというものずっと迷っていたことだ。自分で自分の墓参りに行く、そんなことはおかしいではないか…という思いもあるがなにより、怖いのだ。

前の俺はけしてほめられるような仕事をしていなかった…人を斬る、それが前の仕事だった。今の世の中では犯罪だ。
犯罪というよりも、人を斬ることになれすぎていた、その事実を肌で感じることが怖い。

しかし、俺は決心したのだ。人を斬ることになれすぎていたとしても、けしてほめられるような仕事をしていたという事実があっても、それは、すべてこの斎藤一という人物だ。
受け入れる、そう、決心した。


幸い明日は自由見学だ。墓参りに行くにはちょうどいい。



「はーじーめーくーん」
「総司?」
「なにさ、ぼーとしちゃってさ」
「いや、なんでもないのだ。それより、明日行きたいところがあるのだ。いいか?」
「一緒にってこと?」
「ああ、もちろんだ…無理ならいいんだ」

総司にとってもつらいことだと思う。

「いいよ。いくにきまってんじゃん」
「ありがとう」





























今日だ。自分に再度向き合って受け入れる。その覚悟はできている。


「一君、どこにいきたいの?」
「くればわかる」
「どこなのさ〜」

俺たちは地下鉄やバスを使って俺の墓まで言った。
周りにはうっそうとした森がっ広がっている。そろそろ総司も気がつくだろうか。
俺たちが俺の墓に向かっていることを。



「次で降りるからな」
「えっ…あ、うん」



バス停しかない俺たちが普段暮らしているところでは考えられないくらい田舎な町だ。


「どこにいくの?」
「あそこだ」

俺が指をさしたのは深い森に囲まれた寺院だ。あそこに斎藤一の墓がある。


「あのさ、ここって…」
「きがついたのか?」
「うん、ここって君のお墓があるところだよね」
「来たことがあるのか?」
「ないけど知ってる」




来てよかったのか…その思いが心の中をなん十州と回った。
自分と向き合うことができるのか…。







いや、受け止めて見せる…。




























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