短編

□はっぴーはろうぃん
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【はっぴーはろうぃん】
沖斎+左之平(女体化)



今年もこの季節がやってきた。


「左之さん。今年も来たねこの季節が」

「ああ…」



毎年この季節になると持ち上がる話題の一つ。
実は毎年ハロウィンパーティをしてるんだけど…。
僕的にクリスマスとはじめちゃんの誕生日の次に大切な行事なんだから!!
なんでって…ねえ…そういう属性の子がこの僕の心情を聞けば大体分かるんじゃない?
そう…実はね…。




「左之さんは今年平助に何させるか考えたの?」
「メイドとかロリータはもうやっちまったからな…なにがいいかな」
「そうだね…はじめちゃんに今年は何させようかな」


僕たちのハロウィンパーティはちょっとちがう。
はじめちゃんと平助が料理を作って会場準備をする。
んで、僕と左之さんが二人の衣装を選んで着せるっていう…。壱年目の時ははじめちゃんに殴られそうになったけど毎年毎年のことになっちゃったから去年あたりからあきらめてるみたい。


今左之さんと衣装を買いに来てるんだけど、なかなか決まらない。だって何かとイベントでいろんな格好をさせたからそろそろネタ切れっていうか…なんていうか。


とぼとぼと人に当たらないように街の中を進んだ。もうすぐではじめちゃんとの待ち合わせ場所だ。
たしか、この道の角を曲がったところだったような…。

「総司!!」
「…はじめちゃん?」

角を曲がってすぐのところに立っていたはじめちゃんが走ってきて僕に抱きついてくれた。
もちろん平助は左之さんに抱きついたみたい。

「何?さみしかったの?」
「そうではない!!予定の時間より…遅かった故…」
「ごめんね」

わかってるよ。ホントはさみしかったんでしょ。

「ねえ、はじめちゃん。何作ることになったの?」
「あー!!総司、聞いちゃだめ!!当日までのお楽しみなんだから!!」

後ろ手平助がきーきーいってるけど無視。

「帰ろう…総司」
「そうだね。寒くなってきたし」

確かに少し寒くなってきたね。
よいしょっとってスーパーの袋を背負いなをす一ちゃん。

「もつよ」
「しかし…重たいぞ」
「だから」

はじめちゃんの手から袋を奪い取る。
女の子に重たいものなんか持たせられないからね。










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