短編

□初めての
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【初めての…。】




今までたくさんの男の人と付き合ってきた。でも、大好きだよって心から言える人はいなかった。あくまで遊び。

でもね、初めて心から好きだよって言える人に出会ったんだ。
それは、親友のお兄ちゃん。クールでまじめ。でも少し天然。毎朝毎朝怒られちゃうけど怒られてるのになんだうれしくなっちゃう。



一君。







「おはよー一君」
「…はあ、今日も遅刻だ」

遅刻なんて気にしないもん。

「それより、私にはおはようって言ってくれないの?」

「おはよう」
「おはよう!!」

「それより総司。制服が乱れている。直せ」
「えー?そう?」

ちょっとスカートが短いだけだけどなあ。

「どの辺がどのくらい乱れてる?直してよ」

一君を下から見上げてみる。もちろん悩殺上目使い!!

「っ/////…シャツのボタンは上まですべて閉めろ。二つもあけるな。」
「あけたら…どうなるの?」

わざと胸が見えるように腕を組む。

「ねえ」
「っ…」
「一君?」
「…とにかく、閉めろ」
「ぶー。占めてくれないの?」
「自分でやれ、餓鬼か?」
「わかったよ」

しめればいいんでしょ。

「あとは?」

あと二つくらいあると思うんだけど。

「スカートが短い。スカートは膝までだが」
「どのくらい短い?」
「明らかに短い」
「直してよ」
「自分でやれ」
「いいから」

一君の腕を掴んで無理やりに私の足に触らせた。


「っ//////」
「一君が直してよ」
「断る」

さっと私の手を振り払って後ろを向いてしまった。



「おーい、一君?」


無視ですか。


















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