短編
□姫はじめ
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お蕎麦も食べたし毎年恒例の「笑ってもいいけど笑っちゃいけない」も観たし、あとは年をまたぐだけだね。
「一君」
「ん…」
ソファに二人で腰かけて文やりテレビなんか見てる。
眠たそう…当り前だよね。あんまり遅くまでいつも一君起きてないから。
「眠い?」
そんな僕の問いかけにフルフルと頭を振った。
にゃああかわいいな。
よしよしとやさしく頭をなでてあげると気持ちよさそうに僕の手に頬をすりすりとしてくる。
「寝ててもいいよ?」
「いやだ…総司と迎えたいから」
「っ/////」
いっ…いけない…今手を出してしまったら!!
あと5分なんだから!!
キ…キスだけなら…。
「一君…」
「ん…」
見上げてきた一君の顔をやんわりとつかんで唇を重ねた。
最初は溶かすようにやさしくゆっくり…。
「は…ん…ふぁ」
付き合い始めたころはキスだけで一君ふしゅ〜ってなってたけど、もっと凄いことした日から全然おkになった。
まあ、あのときは僕も抑えが利かなかったからね。
次は一君の柔らかい唇の隙間から舌を差し込んで咥内を嬲る。
いわゆるディープなキス…。
「ふぁ…ん…そう…」
あんまりうまく息が吸えないから僕のシャツをつかんで息苦しいことを伝えてくれる。
そっと隙間をあけると大きく息を吸うのがわかる。
「ん…嗚呼…」
クチュ…キュチュと水音が響く。
一君はやめろっていうけどわざとやってるんだよこの音。
うすーく目を開けてみると…
「いい眺め〜」
「っ//////総司!!」
「だって…ねえ…一君エロすぎ…」
「なっ////」
だってそうでしょ。
半開きの唇からはどっちのものかわからない涎が伝ってて、涙目なんだから…ヤってるとき見たい…。
「ねえ…もっかいいい?」
「いいわけないだろう!!お前何かする気だろう」
「何かって?」
「それは…」
さっきまで威勢がよかったのに急にしぼんじゃった。
「もっと…一君のエロいとこみたいな」
一君の耳元に口を寄せて呟く。
「っ…ぁ」
柔らかくて白い首筋に手を当てると一君が可愛く反応してくれる。
「おいっ…総司!!もう年が明けるのだぞ!!」
「うーん」
『新年あけましておめでとうございます!!』
「一君あけましておめでとう。あと、誕生日おめでとう」
「なっ…あけましておめでとう。…アリガトウ…っぁ…ふ…どこを触っている!?」
「何処って…一君がすきなところ」
「っ///////」
終わり(←終わっとけ)
今年もよろしくお願いします。