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□林檎飴
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【林檎飴】





「はあ」
暑い夏の少し気温が下がった夕暮れ時。林檎飴を食べる男が一人。

「一君?」
「総っ…!?」

総司の声に驚きつつも持っていた林檎飴を後ろに隠す。
「くすくす、別に隠さなくてもいいじゃない。」


林檎飴のように真っ赤になった顔をそう言われてはじめて隠すことができた。
「僕にもちょうだい♪」
「一口だけだぞ。」

一がそういうと総司は林檎飴をなめた。

「くすくす、これじゃあ一舐めだね。」

一を上目使いにみる総司に敵意を感じる。

「っ…」

「どうかしたの?」
「いや…」

「そんなことよりのどかわかない?」
「すこし。」

「はいどうぞ。」
「?…ありがとう」

総司に渡されたお茶を飲み干し、また林檎飴を食べ始めた。

「おかしいな…。」

何言ってんだと思いつつ庭を見つめようと顔をそらした時だった。

「っ…ゲホッ…」

胸が苦しい。

「そ…たすけ…」

心臓だけ燃えるように熱い。

一を助けるかのように動いた総司の手は一の胸の突起を舐めるために動いた。

「ぅっ…っぁ…やめ…」
「でも、気持ちいいでしょ?」
「っ…」

その通りで反論もできない。

「ん…ふあ…ああ…」

一は気が付いていた薄れる思考の中で妙に自分の声が色っぽくなってきていることを。

「ねえ、僕がほしい?」
「…欲しい…」


















「あ〜〜。会館におぼれる一君はすごくかわいかったな」

「なっ///////」
「もう一回見たいなあ」
「っ…」



まだつながっている一の体を抱きしめる。

「ねえ、一君キスしよ。」
「ん」
いつのまにか手は恋人繋ぎ。

「一君だいすき♪」
「そう…ん…」

少し大人のキス。

「っは…はあ…長い」
「もうっ、わがままなんだから」





「総司、もう一回してくれないか?」
「そんなに良かったの?」

こくんと小さくなずく。

「くすくす、ここ縁側だけどね。」
「構わん」













「っ……腰が痛い…」

「ごめんごめん、久しぶりすぎてさ。」
「許さん。」

「ごめんてば。」



「林檎飴…。」

「え?」
「総司のせいで食べ損ねた。」

「…くすくす。今度買ってあげるよ。」
「約束だからな。」
「うん、絶対。」

























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