短編

□恋愛って難しい…。
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「一君!!」

「平助」



「こっちこっち早く行こうぜ。

かわいい子いっぱいいるから」



「ぁ…ああ」




無理やり引っ張られるようにして

飲み屋の中に入れられる。


貸し切ったテーブルにはおそらく同じくらい

の女性が座っている。




「遅い。平助」


と、なぜか総司も



「お前も誘われていたのか」




「うん。人が足りないからって」



「おい。それを言うなよ。」


平助がすかさず言葉を挟む。



「まあ。とにかく始めようぜ」
















「ねえ、斎藤君はどんな仕事してるの?」




「大学生です」



「まだ、学生さんなんだ」




驚いた。ここにいる女性はすべて年上だ。


女は見かけによらないというが…

そういうことか?




「沖田君も大学生?」

「はい」



こういうときはおとなしいのだな。



家でおれと飲んでる時の何倍かおとなしい



突然総司に腕を弾かれた。




「ねえ、一君」


「ん?」




「外行こ」

















近くの公園には夜遅いこともあって


誰もいない




「あーあ。ほんと合コンってつかれるよね」



「ああ」



「退屈だし」




春の夜はまだまだ冷える。



「ねえ、一君。」




「ん」



「付き合う気ない?」



女とか?




「あの中の女性でか?」




今日の合コンにいた。





「違うよ。僕と」



「は?」




酔っているのではないか?かなり酒を飲んでいたし。





「酔うのはいいが、人に迷惑をかけるなよ」




「違うよ。ほんとに」



「ばかも休み休み言ったらどうだ」



あきれる…。いい大人が。




「女の人と付き合うのが難しいなら僕と付き

合おうよ。」


「何故そうなる」



「僕一君のことだーいすきだし」


「男同士だぞ」




「いいじゃん。僕そういうの思はないから」



「お前が良くてもおれは」



さすがに男同士というのは・・・。



「じゃあこうしようよ。」

「」



「これから先、女の人とうまくお付き合いで

きるようになるために僕は一君。一君は、僕

で練習するっていうのは」


「は」


でも・・・。




「お前には付き合っているやつが

いるんだろう」




「今日来る前に別れちゃった」



「そんな急に」



「だって、僕は一君のことが大好きで

すきですきでたまんないんだもん!!」












「1週間だけだからな」






「うん!!」

















恋愛というものは


なんと難しいものなんだろう。









END
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