短編
□おめでとうございます。
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五月二日
「おはようございます。」
「はよ、斎藤」
あと三日。
まだ後三日って思いたいけど
わたし的には『もう』なんだが
「どした斎藤」
「いえ」
直接聞くなんてことは出来ないし
ここは、平助に教えてもらったあの方法で・・・。
「土方先生。今ほしいものとかありますか?」
「ほしいもの?」
少しダイレクトすぎるかな。
「ほしいものです。」
「…とくにはねえよ」
「そうですか…」
「なんだよ急にそんな寂しそうな顔しやがって」
「ええ///」
慌てて両手で顔を押さえた。
「?」
「平助…」
「うわっ!!どうしたのさはじめちゃん」
珍しくはじめちゃんが浮かない顔をしてる。
「もしかして…まだ」
「うん」
決まってないんだ。土方先生への誕生日プレゼント。
「早く決めなよ」
「分かっているのだが…迷えば迷うほど深みにはまってしまって」
「…どんまい」
これくらいしかかけてあげる言葉が見つかんないよ。
「大丈夫だって!!あと3日もあるんだしさ!!手伝うから!!」
「…ありがとう」
土方先生の誕生日まであと3日。
つづく。。。