短編
□体育祭が来る。
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『次の競技は、全校による
選抜リレーです。』
ついに最後の競技選抜リレーになった。
救護の仕事もあまりないし、俺は選抜リレーにも出ないから暇をしている。
にしても、沖田さんは何をしているのだろう
さっきから斎藤さんに何やら頼んでいるようだが。
やはり、紅組のアンカーを変わってほしいと言っているのだろうか。
最後のアンカーにバトンが渡った。
白組アンカーは藤堂平助。
紅組アンカーは…沖田さん!?
結局アンカーを引き受けたのか…。
しかし、紅組と白組の差はかなりある、このまま白組が勝だろう。
「…速い…」
沖田さんと藤堂の差がみるみるちじまる。
そのへんの陸上部なんかより断然速い。
パアアアアアン--------。
結果、紅組の逆転勝利となった。
でも、俺が驚いたのは沖田さんの足の速さだけではない。
ゴールした後、斎藤さんが沖田さんに向かっ
て小さくはあるが、投げキッスをしたのだ。
やはりうわさは本当らしい…。
つづく。。。。