その他
□おんなじおんなじ
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鹿楓堂。
ここは、４人の美男子が切り盛りする甘味処。
私の職場は、
そこの厨房です。
＊＊＊
「おはよー」
「おはようございます、静さん」
「おはよう、スイ」
スイはここのお茶担当で、頼れるリーダーだ。今日は看板猫のきなこも一緒だ。
「きなこ、朝ごはん」
「にゃー」
「今日も早いですね」
「ときたかばっかにご飯作らせる訳にはいかないっしょ」
「そういえば、今日はまだ寝てましたね」
「うん」
普段の朝食は当番制だ。しかし、大抵はときたかが作ってる。まさに、おかん←
「今日はなんですか？」
「秋刀魚。昨日安かったから」
「そうでしたか」
「おぁよー、静」
「おはよ、ぐれ。今日もダイナミック☆寝癖だねｗ」
ぐれはラテアート担当のハーフ。みんなのお兄ちゃんかなー。
「えっ、嘘。やっば」とぐれが駆け出した。入れ違いに台所に来たのは、スイーツ担当の椿くんだ。年下なのにすっごくしっかりしてるんだよ！
「明日庭のきゅうり食べれそうだけど、どうする？」
「浅漬けにでもしましょうかねー？」
「しよしよ！浅漬け大好き！」
「ねえ椿くん。ときたかはー？」
「新聞取りに行ったよ」
「そっか。 あ、もう出来るから箸とか出してくれる？」
「うん」
「今日は静の料理かーぁ。やったぁ」
ぐれさんがまな板の沢庵を摘み食いしようとするのを椿くんが箸で、「摘み食い禁止」と刺す。ぶっちゃけ痛そうである。
「朝から元気ですね」
「あ、ときたかおはよー」
「おはよー」
「おはようございます」
「おはようございます。今日は静さんのご飯ですか。ありがとうございます」
うわああああああ！チャームポイントの八重歯見えたあああああああああ！
かっこいい！
かっこいい！
病気になりそうだあああああああああ！
「朝から元気ですね、静さんは」
「…悶えてんじゃねーの？」