next future 2章

【未来】


彼方が目を開くとそこには木々が広がる森の中だった
そして周りには5人が横たわっている
しかし全員意識はあった

そして翔太が呟いた

翔太『どこだよ、ここ…』
瑛里華『確か床に魔法陣みたいなのが出てきてブォーンってなってここに飛ばされたんだよね?』
翔太『ブォーンってなんだよ』
彼方『問題なのは此処が何処なのかって事だ』
唯『近くにこんな森なんてないし…』
美穂『そもそも日本なのかな…?』

ガサッ

その時草むらから何かが現れた

悠希『なんだ…?』

草むらから現れた[それ]はとても歪ながらも人間の形をしていた
だが喋る言葉は人間喋る言葉などではなくされとて動物の鳴き声でもない
何処か悲鳴に近い言葉で彼方達へと襲いかかってきた

しかし[それ]は彼方の足から繰り出された強烈な蹴りによって地面へと倒れた
だが倒れて尚も[それ]は彼方達に襲いかかろうとする


彼方『逃げるぞ!』

彼方の声と共にみな逃げ始めた

6人は必死に逃げたが[それ]は何処までも彼方達を追いかけてくる
そしてそのまま唯に襲いかかろうとしたその時もう一度彼方の蹴りが炸裂する
今度の蹴りは先程の蹴りより数倍強く鈍い音が響いた
そして[それ]はそのままその場で破裂した


彼方『なんだったんだ…
唯、怪我してないか?』
唯『うん。大丈夫!
さすが彼方だね、ありがとう』

美穂『あれって生き物なの?』
瑛里華『わかんない…』
悠希『ただ1つ言えるのは、ここは相当危険な場所って事だ…』

と、その時、空から1つの声が…

?『確かにここは危険な場所だ…
だが正確にはここじゃない
この世界そのものが危険な場所さ
君たちにとってはね…』

空に浮いているのはまだ中学生になるかならないかぐらいの小さな少年だった

彼方『誰だ、お前?』

リオン『僕?僕の名はリオン
君たちの事は知っているよ
この世界に連れてきたのは僕だからね、と言っても僕個人の判断じゃなくて…
おっと
ここから先は言わないでおこう』

翔太『どういう事だ!俺たちにとっては危険?一体この世界はなんなんだ!?』

リオン『君たちが居たのは2012年の世界だろ?ここは2112年の世界
君たちが住んでいた100年後の時代さ』

悠希『お前は何を言ってるんだ!?』
リオン『信じられないかもしれないけどこれが事実だよ
まぁとりあえずは…』

というとリオンは空を蹴り彼方との距離が1mをきるところまでまで接近し
『死んでよ』
と呟いた

するとリオンのつけていた指輪が薙刀へと変わりそしてその薙刀で彼方へ切りつけた

しかし彼方は薙刀が当たるギリギリのところでしゃがみ込みリオンの腹部へ蹴りをいれた
が、しかしそれは目に見えない防御壁のようなもので防がれた

距離をとる彼方

そしてリオンはまたしても彼方との距離を詰めたかと思えば方向転換をし瑛里華へと襲いかかった

彼方『危ない!』

瑛里華『きゃぁぁ』

しかしリオンの繰り出した斬撃は鈍い金属音によって遮られた

?『大丈夫か?』

リオン『お前は…ルシファー!』

ルシファーと呼ばれたその男はまだ若い20後半ほどの男だった

ルシファー『まだ戦いを続けるか?
すぐにあいつらが来るぞ?』

リオン『そうだな、今日のところは帰ろうか…
だが今度会う時は君が死ぬ時だよ、彼方
じゃあね』

そういうとリオンは指からブラックホールのようなものを作りその中へと消えていった…



瑛里華『助けてくれてありがとうございました』
ルシファー『いやいや、無事でなによりだ』
翔太『ルシファーとか言ったか?アンタといいリオンといいお前らは何者なんだ?』
ルシファー『混乱しているのはわかるがまずは俺について来い
俺はお前たちの味方だ』
彼方『信じて良いんだな?』
ルシファー『あぁ』

そしてルシファーと共に6人は森を抜けた
しかしそこに広がっていたのは無数の死体の山と崩れ去ったビルや建物…
そしてルシファーは彼方達6人に向けてこの世界の現状を語った





この世界は2112の世界でここは日本の東京の池袋、つまりは彼方達が住んでいた場所だということを…

ルシファーの話によれば2098年世界各地で食料不足になり2100年から第3次世界大戦が始まった
その戦争は10年以上にも及び続いていたが1人の人間により終止符がうたれた
1ヶ月前1人の青年が世界のネットワークを完全に支配し首都を中心とする各国各地にこう告げたのだ


『俺の名前はデウス
そして俺たちの組織の名前は
【ウェールスアポストルス-真実の使徒】
この戦争は終わりだ
この世界は俺が支配する、俺が神だ』



その3週間後世界は完全に制圧されたのだ


そして一通りの説明を終えたルシファーが最後にこう言った




『お前たち6人はこの世界の救世主だ』


to be continued…



ーあとがきー

作者の黒桜です!
今日は1日ヒマだったという事もあり一気に2章も書いてしましましたw
(英検まであと1週間なのに全く勉強せずヒマだとほざく作者です)

*補足
作中のデウスとはラテン語で【神】と言う意味
ちなみにウェールスアポストルスもラテン語です

序章、1章に比べてかなり話が長くなっていますが区切りのよいところまで運べたので僕的には良かったのではないかと思っております
皆さんにも満足してもらえていれば嬉しいです
意見や感想などがあればTwitterでリプください!
IDはプロフィールに書いてあります

では今回はこれで…

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