‡実体験談‡

□レズ幽霊
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高2の冬。

いつものように

夜中に目が覚めた。

寒い。

布団を被っているのに

物凄く寒い。

例えると

素っ裸で

外に出ているような寒さ。

いやマジで…

(嫌だなぁ)

とか思って目をつぶってたら

隣に寝ている妹が気になった。

布団ずれてたりしたら

風邪引くよなとか思って

見なければよかったのに…

ゆっくりと妹の方を向いた。

すると僕と妹の間でゎなく

母と妹の間で白い服の女の人が

正座して妹を見下ろしていた。

(ぅわっ、マジかよ…)

そう思って

天井を見ようと

体制を変えた瞬間。

目が合った。

悲鳴が聞こえた。

甲高いようで

機械音のような悲鳴が。

悲鳴をあげたのゎ女。

僕ゎ怖くて天井を見上げた状態で

目をつぶった。

女の影が僕を覗き込む。

(嫌だ…)

怖くて手が汗ばむ。

金縛りになった。

身体が動かない…

首の近くに嫌な気配

首が硬直する。

苦しいとかじゃなく

普通に硬直する。

(怖い。)

首に何かが這う。

くすぐったい…

この感覚ゎ…

舌…?

ざらざらなのにぬるぬるで

だけど生暖かいとかじゃなく

冷たい氷みたいな…

でも舌だ。

くすぐったい。

くすぐったすぎる。

1回目我慢できた。

2回目なんとか我慢。

3回目我慢できない。

「んんんっ…!!!」

声にならない声。

動かない身体。

くすぐったい首。

「ん───っ!!!」

必死でもがいた。

すると女の気配が

『す────────っ』

と消えていった。



この日ゎこれで終わった。





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